COMPASS丸亀NEXT 世界が広がるように

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀NEXTに通う年長さんのお友達。
当時の保護者様のお悩みは会話、生活動作、指先をスムーズに動かせないことだったそうです。
保護者様は排泄や食事などの生活面の自立、指先の使い方を知り、器用になってほしいこと、そして何よりお友達同士のコミュニケーションが楽しめる様にと願っておられました。

個別支援計画では、お友達が自分の言葉を使って気持ちを伝えられるように、そして基本的生活習慣を身に付け、集中して考えられるようにバランス感覚を養い、正しい姿勢の維持できるように指導、さらに指先の巧緻性を養うことでさまざまな成長のボトムアップを狙います。

通い始めた頃のお友達は不安な表情を見せたり、急に離席することがよく見られたのだとか。
気分によって取り組みが変わり、嫌い・不得意な分野では苦手なものは指示に従えず、できない時は泣いて癇癪を起こし、学習の継続が難しい場面も見られたそうです。
余暇の時間もほとんどひとり遊びで過ごす姿を見せていました。

そこで、落ち着いた気持ちで課題に取り組み、遊ぶ時間には楽しくメリハリをつけられるように導くために、まずは運動遊びから挑戦です。
運動遊びの流れは、まずは「ご挨拶」から始まります。
「体操」が終わると激しい動きの「その場駆け足」、目で見て対象の絵を認知する「壁タッチ」、それから「飛び石」というサーキットトレーニングへ。
この頃にはすっかり気分が高揚し、気持ちが乗ってくると、壁タッチでも自分からカードを指差しして、カードを読む姿を見せています。

「ボールキャッチ」「忍者ゲーム」「まねっこゲーム」と、先生と組んで行う全身運動で心の距離もグッと近くなり、信頼関係の向上が見られるように。
「ケンケンパ」「メリーゴーランド」を経て「ストレッチ」で体をほぐし、最後にまた「ご挨拶」で終わります。
運動遊びを通して、お友達は「静と動」のメリハリを身をもって体験し、活発な「動」の運動遊びがお友達に変化をもたらし、「静」の着座姿勢、課題への取り組みにも良好な変化が見られる様になりました。

半年が過ぎた頃には離席もほとんど見られなくなり、指示も通るようになり、集中力を発揮できる様になりました。
まだ切り替えに時間がかかるときもありますが、できなくても癇癪を見せることも減り、「頑張りたい!」という気持ちが育ってきています。

課題であったコミュニケーションや交流でも変化が見られます。
まだひとり遊びが多いものの、周りのお友達にも親しみを感じてきているようで、自分から話し掛けたり、笑い掛けたりすることが増え、集団活動でも一緒に共通の活動に取り組める様になってきました。
プリントには集中して取り組みを見せ、色、形の認識はよくできていています。
文字の書き取りを始めましたが、筆圧は弱いため、指先の力をつける訓練を通してしっかりした文字が書け、自信がつくように導きます。

そろそろ就学への準備も本格的に始まります。
継続して語彙を増やし、気持ちを言葉で表現し、相手に伝えられるように導きます。
療育で習得した語彙を使った会話、集団活動やお友達同士の遊びの場でのやり取りを通して、コミュニケーションが広がり、世界が広がるように支援していきます。

COMPASS発達支援センター丸亀NEXT
所在地:〒763-0082 香川県丸亀市土器町東5丁目220
T E L :0877-35-7218

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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