月曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkに通い始めたばかりの3歳のお友達。
保護者様は「言葉で思っていることを伝えられるようになってほしい。」ということや「ルールを守れるようになり、お友達と楽しく過ごしてほしい。」と願っておられました。
また、片付けられないことも困りごとの1つだと話しておられたそうです。
そこで個別支援計画の短期目標には「自分の思っていることを言葉で表現できるようになる」ということが目標とされ、長期的には「集団生活の中でルールを守り、お友達と楽しく過ごす」ことを目指すことになりました。
遊びたい盛りの3歳のお友達。
課題は「運動遊び」ではサーキットトレーニング、そして着座して行う課題は「絵カード」「絵本」「プリント」を選択しました。
お友達は言葉で思いを伝えることができません。
好きなおもちゃを取られたり、先生から注意されたりと、自分の嫌なことがあると泣き真似をして不愉快な気持ちを表すだけでした。
サーキットトレーニングでは、運動だけでなくお友達と関わりながら順番を守れるようにすることも学ぶべきことでした。
楽しく運動してくれるのはいいのですが、順番を守れず、前のお友達を飛ばしてしまうこともありました。
そんなとき繰り返し何度も声をかけ、ルールを教え、ルールを守ることで皆揃って楽しく活動ができるということを繰り返し教えていきました。
着座しての学習でも、目の前の課題に集中できず、周りの様子の方が気になり離席が目立ちました。
そこで先生は、今やっているプリント学習が終わったら、みんなと同じ活動ができることを事前に伝えるようにしました。
それでも離席してしまうことがあり、そんなときは何度も声掛けで着座を促しました。
次第に絵カードを楽しめるようになり、お話を聞くことが少しずつできるようになっていったそうです。
お友達が一番強いこだわりを見せたものはおもちゃ。
おもちゃの貸し借りが難しく、最初に使い始めたおもちゃを中々次のお友達に貸すことができません。
「貸して」「いいよ」と言うやりとりを練習はしますが、なかなか貸してあげられません。
お友達の習得は早く、通い始めて半月ほど経つとお友達はサーキットトレーニングのルールが分かってきて、順番を守ることができるようになりました。
おもちゃの貸し借りはまだ難しいようです。
先生が「お友達に『どうぞ』って、できるかな?」と尋ねたときは「いやだ、できない。」という自分の思いを言葉にできています。
本当は「貸して」「いいよ」と言う対応が理想なのですが、強引に貸さないという乱暴な態度は見せなくなったことは進歩です。
お片付けは先生と一緒に最後までやることを繰り返しました。
時間になると「お片付けの時間だよ」と声をかけ、先生と一緒に何度もきちんとお片付けをしていきました。
現在はお片付けの時間のとき、先生が側についていなくても周りの様子を見ながら一緒に片づけできているそうです。
ひと月たたずにお友達は相手を意識した行動が取れるようになりました。
サーキットトレーニングでも順番を守れるようになり、お勉強の時間・遊べる時間という区切りを理解して、そのルールに従うこともできるようになりました。
保護者様にCOMPASSでは「自分でお片付けができていますよ。」とお伝えすると「家ではできないのに…。」と驚かれ、できることが増えて嬉しいとの言葉をいただけたそうです。
お友達の取り組みは始まったばかり。
これからの取り組みで、例えばおもちゃの貸し借りを通して「貸してあげたら次は自分も貸してもらえる」ということを理解して欲しいと思っています。
「今したい!」にこだわらなくても、少し我慢することで一緒に嬉しい気持ちを返してもらえることを理解して、優しい気持ちになれるように・・・と願いながら、たくさんの学びを通して素晴らしい未来へ歩んでいきます。
COMPASS発達支援センター大村Link
所在地:〒856-0832
長崎県大村市本町328-1-206
連絡先:0957-46-3238
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