COMPASS下関 時を味方に

木曜日のCOMPASSです。
お友達は小学校6年生、今年2月からCOMPASS下関に通い始めました。
ご相談は時間の観念が低く、時間を意識した行動ができないことや、保護者様への依存が高く、離れられないというお悩みでした。
保護者様の願いは、時計を読み、時間を意識できるようになり、時間管理の間隔を身につけてほしいということと、お友達と楽しく交流できるようになって少しずつでも母子分離ができるようになることでした。

お友達の個別支援計画では、時計を意識して過ごせるようになること、日々の療育で関わりを増やしていくことが記載されました。
開始間もない頃のお友達は、お母さんから離れられず、泣いてばかりでした。
さて、COMPASSの基本は着座です。
着座を促しますが、筋力が弱いのか正しい姿勢で座ることができず、集中も続きません。
姿勢が崩れそうになると先生がその都度声をかけ、側で優しくお手本を示します。

また、綺麗な姿勢で座れるように体幹の筋力を鍛える体操、ダンスを取り入れることにしました。
保護者様と離れた後、今度は先生と離れようとしないお友達です。
そこで周りのお友達と仲良く交流できるよう、先生が仲立ちをして楽しく運動遊びやダンスをしたり、ゲームを楽しんだりできるように誘います。
やがてCOMPASSに通うこと、COMPASSで過ごすこと、そしてお友達同士で交流することがお友達の日常になってきました。

時間の感覚を養うために時計が読めるよう学びを取り入れます。
集中力が続かないために学習にも時間がかかっているお友達に、時計を指し示して「◯時◯分になったら遊べるよ。」と促し、遊んでいる時にも「◯時◯分になったら、またここでお勉強始めようね。」と確認します。
この繰り返しで、お友達は少しずつ時計、時間、いつまでにどうする、どのくらい経ったかなどに意識が向き始めたようです。

着座姿勢の矯正、時間の感覚の向上や定着を目指して繰り返し、繰り返し、何度も、何度でも取り組んだ課題。
半年経った今年の6月になった頃には、その成長の兆しが見られるようになりました。
じっと座っているのが苦手だった「静かタイム」では、終わるまで姿勢良く座ることができるようになりました。
保護者様と別れても泣かなくなり、お友達と楽しく遊んだり、会話できるようになりました。
時計を見て意識する習慣づけでは「◯時になったら◯◯しようね。」と促されると、自分で時計を見て行動することができるようになりました。

保護者様からのご報告で最高に素晴らしい成果は、保護者様がいなくても修学旅行では泣かずに過ごすことができたということです。
COMPASSを楽しめるようになったお友達、先生とだけでなくお友達同士の交流でも最高の笑顔で過ごせています。
今では飛び切りの笑顔でご挨拶、「先生大好き!」と言ってくれて、年下のお友達にもとても優しく接してくれるようになりました。

次の春お友達は卒業し、中学校へと進学します。
これからはお友達同士の交流でも、過去、現在、未来などの時系列を含めた状況説明をできるようになることなど、更にコミュニケーション能力の向上を目指し、残り少ない小学校生活の時間を味方にして無事完走を目指していきます。

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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