COMPASS.飯塚就学へ、そして未来へGo! | COMPASS（コンパス）発達支援センター

COMPASS.飯塚　就学へ、そして未来へGo!

2022年1月17日

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS飯塚に昨年11月から通い始めたお友達は年長さんの元気な女の子。

おしゃべりが大好き…、ですが発語が不明瞭で、とても早口。
相手の様子も構わずに話し始めたり、なんでも相手に合わせて待てない様子です。
座っていても集中が続かず、すぐに離席してしまうといった様子でした。

保護者様はお友達が自分の思いをスムーズに伝えられるようになって欲しい。また、就学が近いので、学校の授業に落ち着いて集中できるようになって欲しいと願っておられました。
個別支援計画には、集中して活動ができるようになり、学習や運動遊びを通して発音を改善し、自分の思いを伝えられるようになること、そして就学へ向けて文字や数量などの知識を伸ばしていくことを目指します。

そしてCOMPASS初日がやってきました。
好奇心旺盛のお友達、学習中でも、静かタイムでも何か目についたり、気になったりするともうじっとしていられません。

何度諭されても、気分はもう「今、気になること」で頭がいっぱいです。
そこで、ソワソワのお友達に、学習時間には興味のある課題を間髪入れずに次々と提供し、集中を維持出来るよう配慮します。
静かタイムではお手本として先生が隣で姿勢良く静かに座り、お友達にその姿勢を真似るように促していきました。

発音の改善のために活用したのは「ひらがなのおけいこ」「絵カード」などで、少し大げさに言葉を発音して見せ、楽しく語彙を覚えながら正しい発音を繰り返していきました。

言葉は相手に伝わらないと意味がありません。
しかしお友達は不明瞭な発音で早口で話すので、伝わりません。
先生はまず「ゆっくり」「落ち着いて」話すようにと伝えます。
会話の際にはお友達の正面に位置し、しっかり話すお友達を見つめ、安心して伝えられるように配慮しました。

集中が途切れる原因は、気になること・興味が湧いたことを「今」どうにかしたいからです。
その気になること、今すぐでなくても、学習が終わってからたっぷりゆっくり見ればいいわけです。
そこでスケジュールを予め伝え、見通しを持たせることで、どれくらいの時間集中すれば良いのか目標を定めることで、集中時間を延ばせるよう配慮してみます。

運動の待ち時間や静かタイムなど、座ってじっとする時間の後には「遊び」や「おやつ」など、とっておきの楽しみがあることがわかり、さらに集中して結果が出来たときには手放しで大きく褒め、意欲的に取り組めるように導いていきました。

お友達の変化はわずか数日のうちに、びっくりするほど早く訪れます。
まず、静かタイムの15分間を姿勢良く座ることが出来る様になり、絵本の読み聞かせ中、一度も離席なく最後まで聞けるようになりました。
かなり意識しながらですが、早口でなく、ゆっくりと話すことが出来るようになり、大分聞き取りやすくなったそうです。

好きに遊んでいい時間と、頑張る時間がきちんと分けられるようになったことや、最近では運動遊びを通して、体幹が向上したことが相乗効果となり、正しい姿勢を維持する時間が延びてきたのだと言います。

ご家庭でも驚きの成長ぶりを発揮し、利用開始から１週間目で一本の映画を離席なく見ることが出来たことで保護者様も驚かれ、また保護者様の知人の方からもずいぶん行動が落ち着いたと言われ、保護者様は本当に嬉しかったと喜ばれていたそうです。

話すことと同時に文章を書いて伝えることも、とっても楽しい！
そんな喜びに目覚めたお友は、幼稚園のお友達に綺麗な文字でお手紙を書いて渡すことが出来たことがとても嬉しくて意欲に繋がっています。

11月から始めたCOMPASSで、わずか2ヶ月で成長が見られたお友達です。
これからの目標は、小学校への就学準備へまっしぐらです。

着座時間、集中時間が延びてきている今、迫ってきた小学校の授業を集中してしっかり受けることが出来るように安定的な集中を育みたいと考えています。

発音練習を継続し、スムーズな会話に繋がるよう導き、楽しい会話の先に待っている光り輝く楽しい学校生活へ、その先の未来へと、まっすぐ手を携えて向かっていきます。