COMPASS大村NEXT 皆と一緒のこと、ひとりでできること

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村NEXTに通うお友達は小学校1年生。
通い始めてもうすぐ3年目を迎えます。

当時のお友達は着座できず、気持ちを言葉で表現できず、奇声を発したり泣きわめく様子も見られました。
基本的にはおしゃべりは好きなようですが、何か質問されても、質問の内容をよく聞いていないまま答えてしまうことも多かったのだとか。
お友達との会話は、曖昧で抽象的な表現が多く、伝わりづらかったと言います。
気分を害すると癇癪が起き、物に当たることもあり、一方でペースを乱される大きな音や騒がしい声に耳を塞いでしまうこともありました。
そして当時のお友達はトイレに行っても大便を下着にしてしまうという困りごとがありました。

さて、着座から始まる学習ですが、離席や姿勢が崩れるたびに何度も声をかけます。
興味を引く課題を示しながら少しずつ着座に慣れるように導き、見通しがつくように時間や枚数を決めて取り組んだり、お友達のやりたいことは学習が終わったら後で必ずできるというルールで集中を促します。

語彙の獲得や、その語彙を用いてはっきりと意思を伝えるための練習が始まります。
どう言えば伝わるのか、どんな文章が最適なのかを繰り返し、何度でも練習していく毎日です。
排泄の方はトイレでやってほしいと介助を試みますが、先生がトイレに同行するのを嫌がり、誰かと一緒だと排泄することができませんでした。
そこでお友達が気持ちよくトイレの排泄をマスターできるようにと、たびたび声をかけ、強制を避け、何度も失敗を繰り返しながらも少しずつ変化を期待しながらできた時に褒めることを繰り返します。
また、学習であれ、余暇の遊びであれ、思い通りにならないと癇癪を起こすこともありましたが、先生は気持ちが鎮まるまでしっかりと話を聞き、どうしたら良かったかを話し合いました。

自分の思い通りにやれないと苛立つ傾向があるお友達。
そこで他のお友達を意識できるように、お友達には毎日の帰りの挨拶を皆の前でやってもらいました。
また、ゲーム感覚で楽しく活動できるレクレーションに誘い、お友達同士で関わる機会を作っていきました。

10ヶ月ほどたった年の暮れには、まるで羽化を見るようにお友達の成長が現れてきました。
離席せず、学習の時間には集中して取り組めるようになり、ひらがなが書けるようになり、簡単な数字の足し算引き算もできるようになりました。
自分から進んで、誰にでも挨拶ができるようになり、周りのお友達に優しく声をかける姿を見せ、物の貸し借りもスムーズにできるようになりました。
そしてトイレでは、ひとりできちんと用を足せるようにもなりました。

この成長は、昨年春から通い始めた学校でも見られ、学校の先生やクラスメイトとも友好的に関わりを持てるようになっています。
お友達がきちんと着座して学習できるリズムがついたことや、相手を思いやる発言ができ、「ありがとう」が自然と言えるようになっていることを保護者様も喜んでくださっているそうです。
最近では周りのお友達の乱暴な言葉づかいを「〇〇とか言ったらダメだよ」等と注意できるまでになっているのだそうです。

春には2年生に進級するお友達。
これからも引き続き集団生活を通して仲間を意識した行動が取れるようになり、落ち着いて生活できることを基本としながらも、文字や数字の習得がさらに進むように導いていきます。
お友達にとって楽しいことばかりでもなく、やりたいことばかりではないだろうけど、一つひとつ学びを経験していく傍らには、いつも先生の優しい眼差しがあって、伸び伸びと成長へ向かって欲しいと願いながら見守っています。

COMPASS発達支援センター大村.NEXT
所在地:〒856-0017 
    長崎県大村市荒瀬町1083-7
連絡先:0957-46-3278

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