COMPAS枚方 できることで広がる未来へ

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS枚方に通うお友達は、この春通い始めて4年目に入ります。
就学と同時に利用を開始したお友達ですが、その頃は発語が無く、落ち着きもなく、離席が目立っていたのだそうです。
保護者様のご希望は「会話が出来るようになってほしい。静かに座れるようになり、我慢が出来るようになってほしい。」と就学したお友達を心配しておられたのだそうです。

目標はシンプルですが、進む道、取り組む支援は多岐にわたります。
個別支援計画での目標は、事業所で落ち着いて過ごす事が出来るようになり、言葉による会話やコミュニケーションが出来るようになることを目指すものでした。
そこでまずお友達と取り組んだのはCOMPASSオリジナルの「月例プリント」や「絵カード」「絵本」「あいうえお絵本の唱和」という言語に触れる課題を選択します。

お友達とのとっかかりを探していた最初の頃にも、お友達は「絵カード」には興味を示したため、まずは「絵カード」による発音練習からスタートしました。
とはいえ、面談時にお聞きしていたように、お友達は「頑張って、最後まで集中して、取り組む」という状態にはほど遠く、学習のとき以外でも我慢ができず、構って欲しいのか、いわゆる不適切な行動ばかりで、その都度、先生が声を掛け、学習に戻さなくてはなりませんでした。

多岐にわたる取り組みはお友達の体調や状態を見ながら次々提示されていき、その度に少しずつ対応能力が上がっていくお友達です。
発語という、私たちには当たり前のことですが、その1音を出すためにお友達はこれまでの学びの経験を全て脳内再生しながら口を動かし、喉の奥から音を出し・・・その音になるように発生するのは、もう必死です。
奇跡は簡単にはやってこないもので、少しずつ話そうとするお友達自身の変化が現れるようになったのは、通所が始まって3ヶ月が過ぎた頃だったそうです。

その後も、何度も何回も繰り返し取り組んできた時間は、やはりお友達の味方でした。
今ではおしゃべりを楽しむとまではいかないものの、簡単な言葉で会話やコミュニケーションが取れるようになっています。
すぐに離席していた着座も、課題に取り組む場面では、落ち着きを見せ、集中して課題に望めるようになってきています。
保護者様からも「この子の成長は、COMPASSのおかげです。」と嬉しい言葉をいただいたのだそうです。

課題はもちろんまだまだあります。
お友達が本当に集団活動の楽しさを知り、無理なく楽しんで参加できるようになると、どれだけ人生の幅が広がることだろう。
苦手なことができることになり、自信がつくとどれだけ学習や訓練が楽しくなっていくことだろう。
今はまだ自分のことで精一杯かもしれませんが、言葉の先にある周りのお友達の気持ちを推し量れるようになったり、優しい関わりができるようになったら、どんなに気持ちが満たされるだろう・・・

そんな願いを込めて、日常生活を送るうえで必要な能力をできるだけ向上させてあげたいと、医療系専門職員との運動療育も始まり、お友達は毎回楽しみに挑戦しているのだそうです。
春には4年生になり、あと数年で小学校を卒業していきます。
その未来へ向かって、これからは繰り返しながらも更に新しい取り組みが始まります。

COMPASS発達支援センター枚方
所在地:〒573-0007
    大阪府枚方市堂山1-44-10
連絡先:072-845-4428

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