COMPASS 高松Jr お雛様に見守られて

土曜日のCOMPASSです。
3月3日はひな祭り。
女の子がいる場合、2月から雛人形を飾られたご家庭が多いと思います。
この雛人形、段飾で美しく飾ってお祝いするようになったのは江戸時代になってからで、それも一部の武家や貴族の間でのことだったそうです。
元々は中国から来た穢れを祓うものだったそうで、平安時代に日本に伝わり、貴族の子どもたちの間で「流し雛」として行われ始めたのだとか。
現在にまで伝わっている「雛祭り」の慣習が一般家庭に定着したのは、明治以後のことだと言われています。

ここ、COMPASS高松Jrでもお友達の3月の制作は「雛祭り」となりました。
今回の目的は制作を通して季節の行事を知り、季節を感じること。
壁一面のお雛様がみんなの成長を見守っている・・・そんな素敵な春の壁面になる予定です。

製作の見本を見て「ひなまつりの歌」を口ずさむお友達「早く作りたい!」と興奮気味なお友達がいる一方、手先を使う作業が少し苦手なお友達は「嫌だぁ!作りたくなぁい!」と嫌がっていたりと、個性的なお友達でいっぱいの高松Jrの様子は、いつも通りの平常運転です。

材料は台紙用の画用紙、お雛様用の折り紙や接着剤。
制作に取り掛かる前に先生はみんなにお雛様についてお話をします。
「今日みんなが作るのはお雛様。女の子の成長を祝う節句と呼ばれる季節の行事です。」と説明を始める先生。

男雛・女雛という呼び方や、お内裏様、お雛様と呼ばれることもあり、桃の節句という由来を知ってほしくてお友達に説明したのですが、ちょっと難しかったと感じたお友達もいたようです。
ですが、こういう季節の行事については何度か季節が移り変わり、何度も季節の行事を経験することで次第にわかっていくものです。
理解を焦らず、お友達の感性が捉えるひな祭りの意味を待つことにしましょう。

さて制作開始です。
まず台紙に絵具で背景の色を入れていきます。
たっぷり水を含んだ絵の具を載せていくと、薄いところ、濃いところという滲み具合が絶妙な模様になり、この色をぼかすという工程ではそれぞれのお友達が混ぜて作った自分の色を楽しめたようです。

お雛様自体は顔の形に肌色の折り紙を丸く顔を切り、冠や着物や台座を貼り付けていきます。
作業中のお友達からは楽しそうな声が飛び交っています。
先生の声掛けや楽しそうなお友達の様子に触発されて、「嫌だァ」と呟いていたお友達も興味をそそられて、自然に参加する様子も見られました。

程なく制作が終わり、それぞれのお友達が作った個性的なお雛様が壁一面に貼られていきました。
お迎えにきたお母さんに「見てみて!これ僕の!」と得意そうにお雛様を見せるお友達。
「私の見つけた!」と数ある中から自分の作品を見つけて嬉しそうにしているお友達の満足そうな姿がありました。

お友達の作った男雛と女雛の二人だけが座るシンプルなひな飾りは「親王飾り」と言われるものです。
古くは穢れを祓ってヒトガタを流し、女の子の健康を祈るしきたりでしたが、雛を飾るという形となり、雛の役目もお守りとしての意味合いが強くなっているようです。
コロナ禍でもあり、世界的には争いもあり、子どもたちを取り巻く環境は明るいものばかりではありません。
手作りのお雛様たちが見守るお友達の未来には、どうか幸あれと願わずにいられません。
この笑顔が続くようにと願いながらひな祭りを見送ると、春はもうそこまで来ています。

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