COMPASS唐津happiness 「できる」を増やして

木曜日のCOMPASSです。
昨年の9月から唐津Happinessに通い始めた小学校2年生のお友達。
保護者様によれば、お友達は勉強が苦手なのだそうです。
学習中にうまくいかないことがあると乱暴な言葉を発してしまいます。
保護者様は「楽しく勉強してほしいんです。」と話されます。
そして「少しずつでいいので、一つずつできるようになってほしい。」と希望を話しておられました。

支援計画では、まずはCOMPASSに慣れ、焦らずゆっくり落ち着いて学習に取り組み、学年相応の学力を身に着けられるようになり、そしてお友達との関わり方を知り、集団活動の中で、ルールや順番を守ることをマスターしていくことを目指します。
お友達は苦手な課題に対しては断固拒否、そして暴言を吐いてしまいます。
しかし、先生達もどの程度までがお友達の許容範囲なのかを確かめる必要がありました。
それは、お友達が頑張れるものは何かを見つけて、気持ちよくノリノリで取り組めるものを提示するためです。
なぜならCOMPASSは成績を上げることがゴールではないからです。

例えば工作も、パズルも、学習でも「できた」という経験を通して自信に繋げ、挑戦する精神を育てる目的もあります。
何にでも「挑戦してみよう」という意欲は、心身ともに成長し、生活動作、投げ出さない心、仲良く過ごすことや人の気持ちを察することなど、総合的な成長を育てます。
その過程で学校の教科にもじっくり取り組み、諦めず、投げ出さない姿勢を得て、結果としてほとんどの場合学力の向上が見られていきます。

学習でわからないことが出てきても、お友達は素直に分かりませんと言えるタイプではありませんでした。
「わからん」と言いながらも、先生の助言を素直に聞き入れられず、拒否します。
自分自身で教わってもいいと思っていない限り、納得せず、助言を受け入れることはありませんでした。
お友達が感じている嫌だという気持ちはそのまま暴言になって先生に向けられるので、先生にも相当な忍耐が必要だったそうです。

利用開始時は文字が多い問題文が読めず、足し算、引き算も難しかったようでした。
このため、問題を一緒に読み解き、数の増減は何度も何度でも繰り返し丁寧に説明をしていきました。
思い通りにいかないと、鉛筆を握りしめて力を入れすぎた殴り書きになってしまいます。
つまづくと、決まって「できない!」と乱暴に投げ出すことが多かったと言います。

お友達とはすぐに仲良くなれて積極的に関わることができていましたが、「自分の言いたい!」が先になりがちで、リーダーシップを発揮しようとするあまりに空回りすることもあったそうです。
その失敗から人との関わりでしか磨くことができない課題として、相手の思いも受け止めることを少しずつ学んでいくお友達です。
感情が激しく乱れることが多かったお友達のために、COMPASSではお友達に植物の水やりの係をお願いすることにしました。

現在のお友達は、乱暴な発言や、鉛筆を握りしめて書き殴るような態度はなくなり、できないからといって簡単に投げ出すことも減ってきました。
先生達との信頼関係が築かれた今は、どんなことにも「こうしたらいいですか?」「こうしてもいいですか?」と質問と確認ができるようになりました。
苦手意識はまだあるようですが、学習課題に向かっても目標だった「焦らず、ゆっくり、落ち着いて”楽しく”学習」できるようになっています。
来所時にも元気に挨拶ができるようになりました。

これからはもっと素直に学びを受け入れてくれるよう優しい関わりを続けます。
まだ少し見られる頑なさを手放せると、お友達の成長は加速度を増していくことでしょう。
ゆっくりですが、周りのお友達の気持ちを汲み取る意識も育ち始めている様子のお友達、これからは更に丁寧に目の前の課題としっかり向き合う姿勢で「できる!」をどんどん増やしていきたいと思います。

COMPASS唐津happiness
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    佐賀県唐津市久里2978-6
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