COMPASS井堀 楽しい取り組み、笑顔の成長(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS井堀に通うお友達は5歳、通い始めてから1年半になります。
通い始めた頃のお友達は10語程度しか発語がなく、運動も苦手でした。
幼稚園に通っていましたが、身支度などは全て先生の介入が必要だったと言います。
保護者様は、身体機能の向上、言葉の成長、人との関わりなど総合的な成長を望んでおられ、COMPASSでもこれに応じ、コミュニケーションをはじめ生活動作や運動脳録の向上を目指すものとなりました。

身体機能面の向上を目指し、ベビーヨガを取り入れたり、ステップ・ジャンプ動作やリズム感覚、前庭覚などの運動です。
ステップ・ジャンプ動作では、お友達がステップしやすいように目印を床に置き、位置を変えて難易度を調整しながら最後に一旦静止、ジャンプしてタンバリンにタッチ!

風船クッションの上を歩く運動プログラムでは、上肢でバランスをとりながら歩いたり、飛び跳ねたり、ポーズをとったりと全身のコントロールを感じながら動く活動も取り入れます。
こんなふうに運動プログラムは、何よりもお友達が「楽しい!」と感じられるような工夫を散りばめました。

言葉の成長を狙い、絵カードなどを使って語彙を増やします。
不明瞭な部分を改善するために、お友達が自分自身で口の開け方を確かめられるように前に鏡を置きました。
お友達は鏡に映る姿が面白かったようで、楽しそうに口舌の運動に取り組んでくれました。
不明瞭さを改善するこうした訓練は一般的にかなりの時間がかかります。
そのためにも長期間飽きずに楽しく取り組む工夫が大事です。

お友達はCOMPASSには比較的すぐに慣れてくれたようですが、初めて挑戦する動作やできるかなぁ?と不安な運動などは、言葉は出ないものの首を左右に振り『やらない!』と拒否を表現していました。
それでもお手本を見せ、やってみよう!と促す先生たちです。
やがて週に3回通い続け、何度も何度も挑戦し、たくさんの経験をするにつれ、次第に新しい課題を提案しても真っ向からの拒否することは見られなくなっていったそうです。
そして、お友達の取り組む姿に成長の兆しが現れて来たのは、その年のクリスマスを迎える頃でした。
(後編に続きます。)

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