COMPASSしまんと 着座、そして取り組む姿勢で(1)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASSしまんとに就学まで10ヶ月残した6月から通い始めたお友達。
保護者様のご希望はイライラを抑えられるようになり、我慢することを学んで欲しいと願っておられました。
また、就学に向けて落ち着いて皆とお勉強できるようになって欲しいと希望しておられました。

お友達は学習に苦手意識があるようで、座ったとしても離席し、姿勢がすぐに崩れてしまいます。
切り替えが難しく、次の行動をスムーズに起こせませんでした。
嫌な事や苦手なことには大声で抵抗し、先生の指示は聞き入れられませんでした。
COMPASSでは通うことに慣れていきながら、様々な活動に参加したり、周囲の状況に合わせた行動ができるように、やがて椅子に座り、落ち着いて最後まで課題をやり遂げられるようになることを目指すことが立案されました。

最初に取り組んだのは着座でした。
まず、正しい姿勢をマスターするための第一歩として、当面は「知育椅子」で課題に取り組みます。
正しい姿勢で座ることはとても重要で、さまざまな効果があります。
その正しい姿勢とは腰骨を立て、背筋を伸ばした姿勢のことで、最近よく聞かれる「立腰姿勢」と言われるものです。
立腰姿勢が身につくと、やる気が起き、持続力や集中力が向上し、行動が俊敏になり、内臓の働きが良くなり、健康的になり、精神や身体のバランス感覚が鋭くなり、身のこなしや振る舞いが美しくなるとされています。

悪い姿勢が癖になっている以外にも、正しい姿勢を取れない理由はさまざまです。
お友達の年代であれば、筋力が未発達であるために座ることそのものや、正しい姿勢が苦痛だと感じることもあるのです。
このためCOMPASSでは特別支援課題として運動遊びを取り入れ、クマ歩き、壁タッチや方足立ちなど静と動の動きを交互に行い、握ったり投げたりする力加減も習得できるようにボール投げを取り入れたりして体のコントロールができるよう促しました。

並行して就学準備にも取り掛かります。
ひらがなの読み書きや数認知に取り組みますが、お勉強がイヤなお友達は精一杯の抵抗を見せます。
先生は多種多様のカードを活用して文字や絵に興味が持てるように配慮しました。
ひらがなを書く練習では「あ」からではなく、「し」や「く」といった一筆書きから始まります。
続けるうちに文字の形が次第に複雑になっていきますが、線が重なり合う「す」や「ぬ」のような文字では線の構成の理解が必要で、それがお友達には少し難しいようでした。
そこで、先生は重なる部分の色を変え、お友達にわかりやすいように工夫しました。
こうして毎週1回のCOMPASSの取り組みは繰り返され、少しずつお友達の状況に変化が現れていきました。

COMPASS発達支援センターしまんと
所在地:〒787-0013
    高知県四万十市右山天神町4-31
連絡先:0880-34-8328

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