COMPASS小倉北 自己肯定感を上げて(2)

お友達が通い始めて4ヶ月、季節が秋に移った頃。
継続した取り組みは続き、「できた!」という体験が少しずつ積み上がっていきました。
座っていられなかった静かタイムでは、背筋を伸ばした綺麗な立腰姿勢を意識して座れるようになりました。

写真はイメージです

眺めるだけだったラジオ体操でも、皆と一緒に先生のお手本をよく見て体を動かせるようになってきました。
自信が持てずに小さかった挨拶や50音唱和でも、声掛けをするとはっきりした声を出せるようになってきました。

少しずつ達成感から自信へと繋がりが見られるようになり、周りのお友達への目線が変わり、交流範囲にも変化が現れてきました。
今も特定のお友達と過ごしたい気持ちはあるものの、同じ幼稚園のお友達から同じ年長の女の子、小さいお友達へと少しずつ交流が広がってきています。
集団活動や余暇の時間での活動や遊びで、譲る、一緒に行動する、片付ける等のルールがあること、ルールのおかげで楽しく快適に遊べることなども段々わかってきたお友達です。

交流の広がりに伴って、一斉指示での理解力も向上しています。
集団行動で遅れ気味だった行動も、仲の良い周りのお友達との活動で競争意識が少し芽生え、遅れをとるまいと急ぐ姿も見られるようになってきました。
一方的に思ったことを言ってしまうこともありましたが、他のお友達と楽しく関われるように、時には先生が仲介したり、ルールを伝えたり、声掛けしたりしながら見守りを続けると、適切に関われるように変わってきています。

「私にはできない」
そんな自己肯定感が低かったお友達は少しずつ頑張れるようになり、非難されたと感じていた先生からの指摘も、今では愛ある助言だと理解できるようになり、素直に書き直しをすることも出来るようにもなりました。
実は、保護者様は普通級への進学を強く望んでおられたのですが、就学相談で無事に普通級への就学が決まったとき、保護者様と手を取り合って喜びあったのだそうです。

そして4月から通い始めた小学校と、COMPASSのダブルスクールの環境にも慣れてきたこの頃。
ひらがなをとても上手に読めるようになり、先日は今学校でやっている単元の音読を楽々終え、お友達自身から「もっと先も読みたい!」と要望があり、宿題以外の次の単元までの頑張りを見せたお友達です。

今お友達は学校の学習の補完学習と、継続してお友達同士の関わりが主な課題となっています。
このほかにもお友達は左利きなので、利き手の矯正をはじめとしたスプーンやトングを使った練習で、理学療法の先生の指導も始まっています。

会話ではさらに適切な言葉遣いを学び、またソーシャルスキルについても引き続き支援していきます。
これからもCOMPASSではお友達にさまざまな角度から構成された課題・訓練・交流を提供し、達成感から自己肯定感を育て、どんなことにも自信を持ってしっかりと取り組めるように導きながら、温かい支援を続けます。

COMPASS発達支援センター小倉北
所在地:〒802-0062
    北九州市小倉北区片野新町1丁目3-53 おかたビル1F
連絡先:093-931-8438

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