COMPASS Olive 課題と向き合うこと(2)

土曜日のCOMPASSです。
就学前から通い始めたお友達は、3ヶ月のCOMPASSでの活動を経て小学校へ就学しました。
利用開始当初は指示を強く拒否し、次の活動へ切り替えられなかったお友達。

入学してからも先生たちは何度も何度も声をかけ、次の活動へ向かえるように切り替えの促しを続けました。

少しでも切り替えやすくなるように、先生はお友達と一緒に予定を組み、終わった後のお楽しみをイメージさせ、見通しを立てられるようにスケジュールや活動量を調整しました。
この取り組みがお友達の可能性への橋渡しとなり、少しずつ切り替えを意識するようになり、スムーズに行動に移せるようになったのは通い始めてから1年が経った頃でした。

この間、お友達が意味を受け止められるよう、しっかりと話に集中できる聞く姿勢も促していきました。
放り出していた荷物も来所するときちんと片付けて机に向かえるようになり、着替えもひとりでできるようになりました。
文字を書く練習も継続し、はみ出していた文字はきちんとマスの中に収まるようになりました。

並行して絵カードや本読みで語彙を増やし、その意味を理解してきたお友達は、まずは短い日記、そして長文も書けるようになってきました。
小さくて聞き取れなかった声も、はっきりした声で人前で発言することができるようになりました。

保護者様もお友達の声が大きくなり、学校のみんなの前で発表できたことがうれしかったと話してくださいました。
集中して手先のことができるようになり、学校でも他のクラスメイトに遅れることなく片付けができていたことも喜んでくださっていました。

COMPASSでも先生に「これがやりたい。」「これは嫌です。」と自分の意思を伝えられるようになっています。
お友達が困ったときに「先生、助けてください。」と言えるようになったことに先生たちは大きな成長の喜びを感じているのだそうです。

この春お友達は2年生になりました。
通いはじめとはすっかり別人になっているお友達ですが、実はまだ自分のペースにこだわりを残し、このため集団ではスムーズに全体の調和を考えた活動をすることは苦手なようです。
学校でも社会でも人との調和は課題となりますが、自分の考えを持っていること自体は素晴らしくても、場面によっては必要となる周囲と調和した活動ができるようにと願います。
また、その時、その場所、その場の環境にふさわしいコミュニケーションができるようになることも目指し、学ぶこと、継続して訓練していくことで新しい世界を拓いていけるよう目指していきます。

COMPASS. OLIVE
所在地:〒761-8056
    香川県高松市上天神町845-8番
連絡先:087-814-5738

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧