COMPASS.Jr 社会への準備を(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS .Jrのお友達に確かな成長が見られ始めたのは、今年の6月に入った頃からだったそうです。
利用するたびに「時計を読む」「時間を意識する」という課題に取り組んできたことで、お友達は時計が読めるようになりました。
時計が読めるようになり、スケジュール通りに「今やるべきこと」に取り組むお友達でしたが、実は時間を意識するあまり、例え課題の途中でも時間になるとキッチリやめてしまうという弊害が見られるようになっていました。
ところが、6月頃からは「課題が終わるまで、最後まで頑張る!!」という意欲を見せるようになってきたのだそうです。

時計の読みと同時進行で取り組んできた会話へのアプローチ。
語彙を増やし、最初は視覚支援ツールを使用して会話へ繋がるよう繰り返し学びを続けました。
その結果「話す」ことを意識した学習のときには相手の目を見て「よろしくお願いいたします。」「ありがとうございました。」など挨拶ができるようになりました。
普段の会話だとうまくできないこともありますが、少しずつ会話ができるようになってきています。


学校で行われた就学支援の実習を経験してからは、お友達の中に「社会人になるんだ!」という自覚が芽生えてきたようで、COMPASSでも随分落ち着いて過ごせています。
その変化はとても良い影響をもたらし、これまでは見せなかった年下の児童に優しい思いやりを見せるようになりました。
小さなお友達が課題ができずに困っている様子を見ると、近づいて優しく手伝ってあげているのだそうです。


継続して取り組んでいる計算、お金についての認知を上げる課題では、2桁同士の引き算の筆算でかなり苦手だった繰り下がりも、何度も何度もたくさん経験することで、やり方を身に付けてスラスラと解くことができているのだそうです。

どの保護者様にとっても子どもの成長は本当に早いもので、この間まで園に通っていたかと思えば、いつの間にか不恰好なくらい大きなランドセルを背負って通う姿を見せ、それもあっという間に過ぎ去ると、時間はさらに加速し、中学生となり、高校生となって、気がつくと社会への扉を押し開けようとする我が子と出会うのです。

挨拶ができるようになったことで保護者様は少し安心されたようですが、残された卒業まで後半年あまり。
これからは今までの学びに加え、相手に合わせた適切な言葉遣いの定着を図っていきます。
例えば相手の年齢や立場に合わせた言葉遣いができるようになるのも大切な課題です。
お友達との会話で気になる会話があったときには、その都度声掛けを心がけ、正しい言葉遣いが身に付くように支援していきます。
また当初から取り組んでいる時計・時間・見通しを立てて行動することについても、時計を見て、自分で時間を考えて行動したり時間の計算をしたりできるように支援し、できる限りの社会への準備に取り組んでいきます。

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