COMPASS下関 話し合うこと、一緒に経験すること(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関のお友達、通い始めてから4年目を迎えています。
初めてCOMPASSにやってきたのはお友達が小学校4年生になったばかりの春でした。

保護者様は「出来る事を増やしてあげたい。」と、お友達の総合的な成長を願っておられました。
そこでCOMPASSで立てた個別支援計画は、まず最初はCOMPASSに通うことに慣れること、日常生活のリズムを整え、身辺面で出来ることを増やしていくことを目指しました。
お友達がCOMPASSの過ごし方や学習に慣れてからは、言語への理解を深め、正しい行動の規範を身につけることができるように導いていきます。

当初、COMPASSには保護者様が送って来られていましたが、お友達は保護者様が帰ろうとされると泣き出してしまいます。
新しい場所や事柄に敏感に反応し、保護者様と一緒に玄関先までは入れても、個別の部屋に入室できません。

活動でも1つつまづくとピタッと動きが止まり、そうなってはもう気持ちが切り替えられず、次に移れませんでした。
この頃のお友達は、ひらがなは「なぞり書き」までしかできなかったそうです。

先生はまず正しい姿勢で着座することを教えます。
背筋を伸ばしてきちんと座るよう促しますが、お友達の姿勢はすぐに崩れたといいます。
背中が丸まったり、肘をついたり、足をバタバタしてみたり、向かい側の椅子に足を上げてみたりと、座り心地が悪そうです。
正しい姿勢は、実は、疲れずに集中できる大事な基本ですが、慣れない間は辛いようです。
先生はお友達の姿勢が崩れるたび、必ず口頭で「直しましょう。」と声をかけ、安堵も何度でも声かけを繰り返していきました。

お友達は1つのことに集中することが大の苦手でした。
ゴールが見えると、そこまでならと人は頑張れるものです。
そこで事前にお友達には1日の流れや、やるべきことを丁寧に伝え、お互いに確認するように試みました。

イタズラ好きなお友達は自分の行動を誤魔化すかのように、先生の前でふざけてしまう傾向がありました。
もちろん厳しく注意して矯正を試みることはできますが、理想はお友達自身で間違いに気づくことです。
そこで先生はお友達との対話を大切にしました。
なぜそんな行動をしてしまうのか、お友達の話をしっかり聞きます。
その後で今度は先生が正しい行動とは何か考え、お友達が納得するまで「より良い行動」について話し合っていきました。


こうしてCOMPASSで見せるお友達の苦手は、1つずつ表に出てきて、1つずつ適切に対応ができるよう解決の糸口を探し、成長を促すように努めました。
一朝一夕でガラッと変わるような成長はまずありません。
お友達の様子に成長の兆しが見られるまでには、1年ほど待たなくてはなりませんでした。

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧