お友達が通い始めてから5ヶ月が経ち、季節は夏になりました。
就学したお友達が最初の夏休みを迎えた頃。
その日も同じように本を読むことを提示した先生に、少しだけ顔を曇らせたものの、しっかりと本を握り、先生と一緒に文字を目で追いながら読もうとする姿を見せるお友達の姿がありました。

お友達や先生と一緒だと、苦手なことでも頑張れてしまうのは不思議です。
さらにまた「今日はここから、ここまで」と、自分で目標を決めることで、意欲が生まれてきたようです。
今でも苦手なことは変わらない読み書きです。
取り掛かるまでには勇気を振り絞る必要があるようですが、それでも通い始めと比べると最後まで頑張って自分の名前の練習をする姿には大きな成長がうかがえます。
保護者様からご覧になっても、集中して取り組める教科も少しずつ増えてきていているそうです。
自信が持てずに消極的な姿勢が多いお友達でしたが、少なからず自分から意欲的な行動も増えてきているのだとか。

学校やご家庭と同様に、COMPASSでも苦手だったことにも挑戦しようという姿勢を見せるようになってきたお友達。
苦手意識が強く、嫌々ながらなぞり書きの練習を続けてきたお友達。
葛藤と闘いながら頑張ってきて、今では名前を自分で書けるようになっています。
一文字書けるごとに「がんばったね！」と褒めてくれる先生、名前が全部書けたら「すごいね！」と喜んでくれる先生をお友達は大好きになっていきました。
最近ではより綺麗な字を書こうと、日付けや名前を書くときにバランスや書き方を意識しているのだそうです。

「できた！」という想いはいつしか少しずつ自信に繋がって、お友達の心もゆとりが生まれてきたようです。
最近はCOMPASSでも困っているお友達に優しく声をかけたり、助けてあげたりする気遣いを見せるようになってきました。
とはいえ、お友達が文字を書くことが好きになったかというと、そうではありません。
苦手意識で手も足も出なかったたことが、どうにか片目をつぶって頑張れるようになってきた、今はそんな通過点です。

読んだり、書いたり、考えたりすることがお友達の毎日に当たり前のことになるまで、COMPASSはこれからも寄り添い続けます。
よくお友達を見極め、お友達に適したボリュームやお友達に適した目標を提示し、スモールステップでたくさん達成感を経験できるように導き、さらに自信につながるように導いていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター姫路
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