COMPASS坂出 やがて小学生になる君へ(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS坂出に昨年の10月から通い始め、ちょうど2年目を迎えて5歳になったお友達。
それが誰であってもお友達は人が苦手で、周りを必要以上に意識し、皆と一緒の活動ができません。
指示に従えず、我慢できないことがあると手近にあるものを投げたり、叩いたりといった衝動的な行動を見せます。
また、手先の動きもぎこちなく、上手に手指や体を動かすのが難しいようでした。

保護者様はやがて迎える就学までに、落ち着いて物事に取り組めるようになり、皆と一緒に集団活動ができるようになり、指示に従って動けるようになってほしいと願っておられました。
このご希望を受けてCOMPASSで立案した個別支援計画は、新しいCOMPASSという環境に慣れてリラックスして過ごせるようになることから目指していきます。
活動を通して落ち着いて過せることを目指しながら、座学の取り組みで自分の名前を書けるようになること。
更にCOMPASSで多くのお友達と関わる活動を通して、集団活動へも参加できるようになり、今は手伝ってもらっている身の回りのことも自分だけでできるようになることを目指していきます。

こうしてお友達との活動が始まりました。
よく知り合った人でなければ、特に年上のお友達にはひどく緊張してしまうお友達。
誰かと一緒の活動機会を作りたいのですが、園に通っているお友達の利用時間の都合上、お友達との活動は1対1での療育がほとんどでした。
ごくたまに1つ年上のお友達が同じ時間帯にいると、その隣を通るだけで固まってしゃべれなくなってしまうのだそうです。

利用開始後、比較的スムーズにCOMPASSに慣れ、少しずつ落ち着いた取り組みの様子を見せていたお友達。
運動プログラムでたくさん体を動かすと、そのあと座学でプリントなどの活動を行っても、比較的落ち着いて目の前の課題に向き合います。
緊張で話せないお友達なのですが、スムーズに話せるようになるために、まずは語彙力の向上を目指した絵カード、COMPASSのプリント、絵本の読み聞かせなどを行いました。
また、巧緻性を高め、指先を器用に動かせるようになるため、点結び、時計の学習、ダボさし、紐通しなどの課題を。
そして就学を睨み、数の理解、書き方カード、名前の練習に関わる課題も進めました。

その頃のお友達は、保護者様のご心配が杞憂だったのかと思わせるほど、落ち着きを見せていました。
課題にもお友達なりに取り組み、できることが少しずつ増えて行きました。
ところが翌年の4月になり、年中さんに進級したお友達は、急に着座をしなくなり、イライラした様子で物を投げたり、叩いたりという行為が頻繁にみられるようになって来ました。
担任の先生は変わらなかったのですが、進級後には教室の移動があり、そのために落ち着かない心境になったのかもしれません。

そこで先生は、しばらくの間は無理を強いることなく、お友達が穏やかに取り組める興味のあるものから徐々に導入するように努めました。
その取り組みが2ヶ月ほど経った頃、ようやく落ち着いた様子を見せ始めたお友達です。
一進一退を繰り返しながら、やがて季節は夏を迎え、その頃にはようやくお友達の様子も安定と成長のカケラが見られ始めました。

COMPASS発達支援センター坂出
所在地:〒762-0038
    香川県坂出市笠指町3-1 いなだビル1F
連絡先:0877-85-9368

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