火曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂に、昨年9月から通い始めたお友達は今年の春小学校2年生になりました。
昨年秋のお友達の様子はというと、コミュニケーションが苦手で言われたことを素直に受け止められず、また自分の思いを言葉で表現できずに困っていました。
コミュニケーションがうまく行かずに想いが伝わらないと、癇癪を起きして泣き出してしまいます。
そんなふうに、お友達は会話だけでなく、お友達は人間関係・社会性が苦手なようでした。
顔馴染みになると、簡単にパーソナルスペースと言われる境界線を突破し、グイグイ近寄ってしまいトラブルに。
指先や身体の使い方も上手くコントロールできておらず、苦手なようです。
時間の認識が難しく、またサイレンなどの大きな音やガヤガヤとした賑やかな音も苦手です。
場面の切り替えも難しく、遊びに夢中になっているときに促しても「おしまい」が出来ず、終了を告げても「イヤッ!」と激しい拒否を見せます。
保護者様はお困りごとを抱えるお友達に「友達や先生との距離感をわかっていってほしい。」とお悩みを切り出され、「自分の思いを言葉で表現できるようになってほしい。」「場面の切り替えが上手くできるようになってほしい。」と願いを語られていたそうです。
保護者様の願いを受け、COMPASSの立案した個別支援計画は、環境の変化に慣れ、楽しく過ごせるようになることを目標に。
そして通うことに慣れ、COMPASSで寛いで過ごせるようになってからは見通しが立てられるように導き、落ち着いて課題に取り組み楽しく日々を送れるようになることを目指していくことにしました。
当時1年生だったお友達が楽しい言葉のキャッチボールができるように、語彙を増やし、発音を明瞭化するために「絵カード」「音読」を取り入れ、「ひらがな等の運筆練習」「数唱」からCOMPASSのプリントA2から取り組み、また体をうまく使えるようになるための運動、そして「指先トレーニング」などを課題としました。
松茂の近くにある松茂Wingも併用しながらCOMPASSの日々が始まります。
個別で学習課題を行うために遊びから学習に移行する日もありますが、自由時間から始まるときは特に勉強への切り替えに時間がかかったり、イヤイヤとぐずつきを見せることもありました。
着座して取り組む課題の中でもお友達は学習課題に苦手意識がありました。
発音の矯正を視野に入れ、「読む」「聞く」「話す」「書く」に常にアプローチする課題を提供していきました。
お友達はその課題に取り組んでいるときも集中力がすぐ途切れ、その度に先生はお友達の気分をあげようとノリノリになるようにおだてたり、持ち上げたりと、繰り返し声掛けによって着座しての課題を促します。
それでも学習の際には注意力・集中力が続かず、気分の不安定さを見せ、視線も定まらずキョロキョロすることが多かったと言います。
学習への苦手意識で「出来ない・難しい」という強いバイアスがお友達の意欲を遠ざけていました。
「勉強しよう!」と声を掛けますが、自由時間が先だった場合、切り替えも準備も出来ないので、お友達の場合はまず学習、そのあとに自由時間に入るよう試みました。
放課後のお友達はどの子もほぼ同じ時間帯にやってきます。
そんな多人数の中、周りに人がいると周囲の様子に気を取られてしまい、注意力・集中力途切れてしまいがちだったため、個室で学習に取り組みました。で周りに人がいると周囲の様子に気を取られてしまい、注意力・集中力途切れてしまいがちだったため、個室で学習に取り組みました。
苦手な課題はパパッと終わらせてしまいたいお友達、文字を書く際にもその傾向があったので、なぞりがき等は、一文字、一文字ゆっくり丁寧に書くように促しを続けました。
お友達にとって苦手な学習課題は「できた!わかった!」を実感できる機会を増やし、誉めて、自信に繋げて意欲の芽生えを待ちました。
お友達の苦手意識の克服、話し方、距離感の課題などに対して、繰り返しアプローチを続けていきました。
やがて利用開始から10カ月が過ぎた2年生の夏休みになった頃、お友達の様子には成長の兆しが現れ始めました。
(後編へ続きます)
COMPASS発達支援センター松茂
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