COMPASS松茂 苦手意識を取り去って(2)

水曜日のCOMPASSです。
昨年の秋から通い始めたお友達、指示を聞き入れられず、お友達同士のコミュニケーションも苦手、学習への苦手意識からすぐに気が逸れ、どの取り組みも集中が続かないといった状態でした。
春にお友達は小学校2年生になり、夏休みを迎えた頃、お友達のお困りごとに改善が見られるようになってきました。

お友達が受け入れやすいように、見通しがつけられるように活動の始まりには予定を伝えます。
流れを理解したお友達は、これまで全く聞き入れられなかった「おしまい」を、予告することで受け入れられるようになってきました。
これまでは「おしまい」と伝えても「イヤッ!」と言い放ち、怒りだすといったパターンばかりでしたが、この頃からいきなり怒ることは少なくなってきました。
そして一旦怒りモードになると、興奮して全く話を聞くこともできませんでしたが、少しインターバルをおいてクールダウンすると、素直に切り替えられる様子も見せるようになっています。

少し馴染んだお友達には、相手の状態関係なしにズカズカとパーソナルゾーンを踏み越えてしまうことで、トラブルに発展することもありました。
そんなときの感情を誰にも困り事や問題を話せなかったお友達ですが、その頃からどうだった、どう感じたと先生に話すことが出来るようになってきました。

お友達が通い始めて2年目の秋になると、あれだけ苦手意識があった学習課題をはじめとした苦手な活動にも頑張ろうとする姿を見せるようになり、新しいことにチャレンジしようとする姿勢も見られるようになってきました。
苦手だった自分の気持ちを話そうとする姿勢を見せるようになってきました。
失敗の経験からおっかなびっくりだったお友達同士の関わりも、考えながら関われるようになってきています。

そんなお友達の成長を感じさせるエピソードがあります。
ある日の活動で「月見団子作り」に皆で取り組んでいるとき、困っている別のお友達に気付き、誰にも言われていないのに自分から手助けに行き、先生や保護者様を感動させたのです。
そんなお友達の様子に、保護者様は「生活の流れは出来てきました。COMPASSの支援で培った力、成長したことで、自分だけで出来ることも増えてきています。」と目を細めておられます。

お友達同士の関わりは、まだ発展途中の課題です。
これからも集団活動や、自由時間でのお友達との関わりの中で、相手の気持ちを知り、お互いの想いを理解して楽しい交流ができるように見守っていきます。
まだ残る苦手意識の克服は、これからも「できた!」を何度も何度も積み重ね、褒めて承認する機会をたくさん作りながら「やってみよう!」という気持ちが育つことで苦手意識から挑戦する気持ちへと育っていけるよう、手を取り合った支援を継続していきます。

COMPASS発達支援センター松茂
所在地:〒771-0219
    徳島県板野郡笹木野字八北開拓170-1-2F
連絡先:088-699-0138

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