土曜日のCOMPASSです。
COMPASS宇佐に今年の初めから通い始めている1年生の男の子。
もうすぐ8歳のお誕生日を迎えます。
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お友達は着座姿勢を維持し、落ち着いて相手の話をしっかり聞くことや理解が難しいようです。
ひらがな50音を正確に覚えておらず、また数字の認知も不十分。
会話も苦手で、自分の思いや欲求を上手く伝えられないという困りごともありました。
保護者様の望みは、これらの困りごとを解消できるようになってほしいという願いでした。
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就学を3ヶ月後に控えた1月に立案した個別支援計画は、COMPASSや就学後の新しい環境に慣れて休まず楽しく通うことを目標にしました。
就学を睨んで着座姿勢を維持できることや、しっかり話を聞くことができるように、またひらがな、数の概念などの基礎を習得し、自分の思いや気持ちを伝えられるようになり、またその場に応じた言動が取れるようになることも目指します。
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具体的な学習課題としては「ひらがなのうた唱和」「ひらがなカード」「ひらがなと数と量のマッチング」「COMPASSのプリント」「ひらがなのおけいこ」や「名前を書く練習」などが選択されました。
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通い始めた頃のお友達には場所見知り、人見知りがありました。
自分から話すこともほとんどありませんでした。
自信がないことや苦手な話題は、自信なさそうに疑問形で話したり、黙りこくってしまったりすることもありました。
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その都度、先生は優しく「ゆっくりで大丈夫だよ。」と伝え続けました。
お友達が想いを自分の言葉で言えたとき、先生は最大限に褒めちぎり、次もまた発言しやすいように環境づくりを心がけました。
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保護者様のお話の通り、お友達の着座姿勢はあっけなく乱れ、意識も逸れて先生の話をしっかり聞くことができていないことも度々ありました。
そこでまず、学習前に約束事として話をする、正しい姿勢をイラストで確認してもらい視覚的にもアプローチをしました。
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先生はお友達のできること・難しいことと、可能性を確認するためにたくさん対話をしました。
お友達との対話でわかった課題の1つは「日付」「曜日」の認識が不十分だということでした。
この課題を克服するために来所するたびに「今日は◯月◯日、お天気は〇〇です。」と、口頭で確認した「日付」「曜日」「天気」をお友達自身でホワイトボードに書くことで理解を深められるように試みました。
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着座姿勢を保ちながら相手に向き合い、話をしっかり聞くことが苦手だというお友達。
先生は、まずたくさん話しかけるように試みました。
話の途中で先生がお友達の意識が逸れているなと気付いたときには、その都度「こっちを見てね。」「お話を聞いてますか?」と何度も声をかけ続けました。
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着座姿勢が維持できないことは、学習に取り組む際の集中にも影響を見せていました。
同じ作業に取り組み続けることが苦手なため、集中力が途切れないよう声をかけたり、課題を切り替えたりしながら最後まで終わられられるように一緒に挑戦しました。
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お友達は、実はひらがな50音を全く覚えていないわけではなく、50音表の順番通りだと言えます。
50音表がバラバラにして尋ねても覚えているのは一部だけでした。
これを解消するために50音のマグネットを活用し、ランダムでも読めるようにゲーム感覚で貼り付けをしながら覚られるように導きました。
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並行して行う筆記練習や名前を書く練習では、書き順、止め、はねを意識して書くように見守り、運筆力を高めていけるように導いていきました。
COMPASSの「ひらがなのおけいこ」も大いに活用し、書き順を確かめながら1つずつ、1文字ずつ確かめながら筆圧を確保し、形・書き順をマスターできるように導いていきました。
利用開始から2カ月が経ち、まだ浅い春の3月になった頃からお友達の取り組みの様子に少しずつ変化が現れていきました。
(後編へ続きます)
COMPASS発達支援センター宇佐
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