COMPASS熊本東 丁寧に関わること(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達は通い始めて3年目を迎えました。
当時年少さんだったお友達、言葉によるコミュニケーションが苦手でした。

お友達同士関わりでも、苦手意識があってうまく交流できません。
ご家庭でも衝動性が見られ、兄弟を叩いたりといった行動も見られていたそうです。
屋外でも注意を払わず、いきなり車道へ飛び出してしまうような危険な行動も度々あったのだそうです。

保護者様はそんなお友達を想い、楽しく毎日を送って欲しいと願っておられました。
まずは「自分の気持ちを言葉で伝えられるようになってほしい。」「COMPASSで皆と活動を楽しみ、意欲を伸ばして欲しい。」と希望しておられました。

個別支援計画の目標では、まずはお友達が安心して先生に気持ちを伝えられるような環境を整え、楽しく通えることを目指します。
COMPASSのさまざまな活動を通して達成感を積み重ね、チャレンジする楽しさを経験し、自信を育てることを目指します。
発語の練習、語彙の獲得のために準備した課題の多くは、COMPASSオリジナルのプリントでした。

お友達は何よりもヒーローの仮面ライダーが大好きです。
そこで、大好きな仮面ライダーの塗り絵を準備し、楽しんで活動に入れるようにと試みました。
塗り絵に夢中なお友達、この楽しさが文字を書く興味につながるようにと願いながら、来所の楽しみとなるよう導いていきました。

苦手な課題を出されると、お友達は自信を持てず、挫けてしまいます。
会話が苦手なお友達、嫌なときは机の下にもぐったり、癇癪を起こしたりすることで気持ちを表現するしかありません。
先生はお友達を座らせ、背中を優しくさすりながら「嫌だったの?」「難しかったのかな?」などとお友達の気持ちを代弁してお友達の気持ちに寄り添いました。

お友達は自信がないために苦手と思い込み、挑戦する気持ちになれないこともたくさんありました。先生はここでもお友達の気持ちに寄り添い、苦手なことではなく、お友達が得意なことや大好きなことを話題にし、お友達の気持ちと向き合うように努めました。

成長への道は障害もなく、すーっとまっすぐに目標に向かうわけではありません。
大人でもそうですが、学んだことを頭で理解し、気持ちでも腑に落ち、できなかったことができるようになり、当たり前のことに、習慣になっていくまでには、行きつ戻りつ、日によってできたりできなかったりを繰り返しながら目標へ到達するものです。

当時まだ年少さんのお友達です。
単純な技能の向上よりも気持ちに寄り添うことに軸を置き、常に意識して丁寧な関りを続けていきました。
COMPASSでは、よく関わり、啐琢同期のタイミングを見落とさずに、お友達に適した課題を提供していきながら成長の輝きを目指していきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788

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