COMPASS岡山 心を開いて周りを見ると(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山に年少さんから6年以上通うお友達がいます。
当時、お友達は翌月にお誕生日を控えた3歳、トイレでの排泄も未完成でした。

そして発語といえば、たまに「あぱぱー(パトカー)」「(オムツに)でた」「ブーブー(車)」程度の、喃語の域をでないものでした。
保護者様はこのトイレの自立と発語を願われていました。

当時立案した個別支援計画の目標は、言葉についてはまずジェスチャーでやりとりをすることができるようになることから目指しました。
言葉を学びながら、発語、発声ができる言葉を増やしていこうと考えました。
そして生活面では、事業所で排泄できる回数を増やすことから取り組むことにしました。

3〜4歳の頃は面白いな、楽しいなと感じてもらうことも大切な要素です。
まずは言葉の学びでは、お友達が楽しんで取り組めるようにおもちゃのマイクを使って楽しんで発語できる機会をたくさん作っていきました。
新しい言葉を知り、覚えるための絵カード、あいうえお表唱和をリズミカルに唱えること、そして絵本の読み聞かせが活用されました。

言葉の発現には、たくさんの工程が必要です。
知識としての語彙の獲得、適切なときに適切な言葉を選択するという技能の獲得、会話になると相手の言葉を理解し、そのうえで発言するノウハウの獲得という流れに沿って会話へとつながっていきます。
お友達の場合は、発語のための口内環境を整えるという課題があり、まずそれ以前に誰かと話したい!という意欲の芽生えが必要でした。

日毎、月毎COMPASSに通うたびに、お友達は先生と向き合い、取り組みを続けますが、一朝一夕では言葉は出てきません。
それでも欲しいものがあったとき、カードを見たとき、お友達は笑顔で指をさしたり、首を振ったりと表現できるようになっていきました。

トイレについては毎回一定時間ごと、活動の区切りごとに先生がトイレの促しを続け、うまく排泄ができたら大絶賛!
お友達もにっこりといった経験を繰り返します。

着座姿勢を習得するためにもCOMPASSのプリントで点描や指差しなどの優しい課題から始め、座って取り組むことを経験していきました。
試行錯誤を繰り返し、少しずつわかる言葉が増え、わかる字も増えていったお友達。
そしてたくさんの言葉の知識を得たものの、発語が伴わない日々は続きました。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター岡山
所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-226-3388

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