COMPASS丸亀Believe 芽吹きから、やがて…(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀Believeに系列事業所から移ってきたのは、お友達が2年生の夏休みを迎える少し前でした。
COMPASSに通い始めた頃、お友達は学校でもCOMPASSでも集中が続かず、離席ばかり。
「よろしくお願いします。」といつものご挨拶で学習課題を始めても、すぐ「やりたくない!」と、拒否することも。

また、集団活動でも苦手さが顔を出し、皆と一緒にというより自分の”思い”を優先させてしまいます。
例えば勝ち負けや、ゲームの順番など随所にこだわりを見せ、一緒に、を受け入れられないことがあります。
お友達とのコミュニケーションも苦手で、物を取り合ったり、言い合いになったりすることも度々みられました。
ひらがなはゆっくりなら読める程度で、お友達は読み書き全般が苦手で学習全般に苦手意識がありました。

怒りがピークに達すると相手に手を出すこともあり、先生が介入して落ち着くように促す必要もありました。
そんなお友達を想い、保護者様は「友達と仲良く過ごせるようになり、周りに合わせて集団行動ができるようになってほしい。」と切に願っておられました。

個別支援計画は、新しい環境に慣れて、集団の中で友達と仲良く過ごすことができるように働きかけ、お友達がいろいろなことに興味を持って取り組めるように導いていきたいと計画を立てました。
そして、指示を受け入れて行動できるようになり、学習に意欲を持ち、落ち着いて取り組むことができるようになることを目指していきます。

こうしてお友達のBelieveでの活動が始まりました。
まず、お友達は活動の始まりに取り組む様子を見せず、離席が目立ち、日によっては着座すら難しいこともあったそうです。
苦手意識がお友達のやる気にバイアスをかけていると感じた先生は、スタートに得意なこと・興味のある内容を提案するようにしました。
お友達は体育や絵本、工作が得意で大好きだったため、活動の初めに提示したのは、少し体を動かす活動、絵本を読むこと、絵カード、かるたなどの動きのある活動などです。

同時に見通しが持てるよう、お友達の同意をとりながら活動や時間を計画するように試みました。
例えば「〇〇をしたら終わり。◯時までがんばる。」とお友達が見通しをイメージできるような会話をしてから取り組みました。
そして例え少ない枚数でもお友達が「ここまではやる。」と提示した最低限のところまではやり切ることを重視していったのだそうです。

繰り返し、繰り返し何度でも・・・
そして、それは遊びをいつまでも続けてやめようとしなかったお友達が、先生の促しにハッと気づくような兆しへとつながっていきました。

次に取り組んだのは「集団での活動」につながるお友達との交流でした。
お友達と一緒にできるゲーム性のあるカードゲーム、すごろく、クイズなどの活動に参加し、勝ち負けやルールを守る経験を積み重ねていきました。
何度かのトラブルやいい争いもありましたが、お友達との意見の折り合いをつけることを学んでいきます。

それでも怒りが沸点に達してしまうと、なかなか気持ちを沈めることができないお友達。
そんなとき、先生はお友達を個室へ誘ってお友達の思いを聞く時間を作り、環境に気を配り、クールダウンできるように促し次の活動へ移れるように導いたのだそうです。

お友達に紙を剥がすような明らかな成長が訪れることはありませんでしたが、空から雨が降り、大地に植物を育てていくように、穏やかに、少しずついつの間にか芽吹きの時期を迎えていたというような変化が見られていきました。

COMPASS発達支援センター丸亀Believe
所在地:〒763-0082 香川県丸亀市土器町東8-260
T E L :0877-43-7338

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