COMPASS岡山ふれんず 譲り合いを知って(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山ふれんずに昨年5月末から通う年中さんのお友達。
当時のお友達の言葉は不明瞭でした。

保護者様は、言葉の不明瞭さを気にされ、はっきりと言えるようになって欲しいと希望しておられました。
また小学校では普通級へ通って欲しいとも願っておいででした。
気にされていたことは他にもあり、例えば情緒が乱れやすく、怒りっぽいことや、排泄も自立できていなかったことでした。
COMPASSでは、発音の向上と語彙を増やすこと、そして生活習慣動作の向上を目指し、お友達が穏やかに過ごせることを目標に活動に取り組み始めます。

課題に取り入れる教材に関しても丁寧に吟味しました。
まず明瞭な発音と語彙の増加を目指し、絵カード、絵本、みつばプリント、ひらがな50音表といったアイテムを活用。
少しぎこちないお友達のために、手指運動も活動に取り入れ、洗濯バサミ、ピンセット、紐通し、ペグさしなどをしながら、数、色や大小、多少認知、模倣を繰り返して向上を目指します。
また発音の明瞭の後、お友達同士の人間関係の構築や会話にも役立つように、相手の気持ちの理解を深めるために絵本を使って登場人物の気持ちを想像する促しやSSTなども随時取り入れていきました。

発語の不明瞭さを改善するために、口舌の運動で口を開けたりすぼめたりといった体操から始めました。
この運動の繰り返しを通して音節数に意識を向けられるように導きました。
絵本やカード、あいうえお表を活用して、1音ずつ音の聴き分けを促し、正しい音かどうかを確かめながら発声練習。
もちろん会話の練習も普段のおしゃべりもたくさんしていきました。

ひらがなの文字と音を一致する手始めとして、まずは自分の名前のひらがな読みの定着を目指し、50音表や1文字ずつのカードを使ったり、部屋の中でひらがな探しなどにも取り組みました。
同様に数の認知の向上にも取り組み、数唱(1〜10)、数字を書くことだけでなく、すごろくを活用してサイコロの目と進む数の一致を図ってい来ました。

お友達は音に敏感でした。
活動中でも、大きい声や音がすると「うるさい!」と言って耳を塞いでしまいます。
それは、ごく普通の音量の声に敏感なときもあり、言われたお友達を傷つけてしまうこともありました。
そんな状況になったとき「うるさいと言われたら、どんな気持ちになるかなあ?」と話しかけ、相手の立場に立ち、気持ちを考えてみました。

相手の気持ちを先生と一緒に考えることで相手にも気持ちがあることにお友達自身で気が付くことができるように心がけました。
また「うるさい」という言葉を「びっくりした」などと柔らかく聞こえる印象に言葉を置き換えられるよう促しを続けました。
感じたまま言ってしまうのは、まだ周りの人たちをお友達自身が受け入れていなかったからかもしれません。
話し方、捉え方、感じ方…人と人の間にあるたくさんの感情を一つひとつ知っていくお友達です。
(後編へ続きます)

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