COMPASS中津 指示を受け入れて(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津にお友達が通い始めたのは今年の4月。
お友達が1年生になった機会に通い始めました。

人懐こく元気なお友達が来所すると、パッと花が咲くような笑顔で周りを明るくしてくれます。
ですが…、困らせるようなことでも、思いつくままやりたいことをやりたいようにやってしまうところがありました。
目についた引き出しや扉は全部開けて中の物を出してしまったり、先生が「しません。」と声を掛けると声をたてて笑い、かまってもらえると思ってエスカレートしてしまうお友達です。

保護者様も「してもいいこと、悪いことの区別がついてほしい。危ないことを理解できるようになってほしい。」と成長を望んでおられました。
個別支援計画ではまずCOMPASSでの過ごし方に慣れてもらいながら最初の目標は来所時、自分でくつを脱ぎ、くつ箱に入れることなどを覚えてもらおうと生活動作を目標にしました。
次いで、慣れてきたら「自分がしたいこと、して欲しいことを、相手に伝えることができるようになる。」ことを目指して取り組んでいくことにします。

お友達に選択した課題は絵カード、絵本、紐通し、シール貼り、型はめパズル、ボタンのとめはずし、ストロー入れ、プリントA1などを活用していきます。
着座姿勢を継続して取れずにすぐに離席してしまうので、 その度に引き戻すよう声かけをし続けました。
この時期ですので部屋の中ではマスクをするように促しますが、自分の思い通りにならないと、マスクを投げつけ蹴ったり叩いたりもしてしまいます。

そんな困った行動をするたびに再度マスクを着けるように促し、どうしても抵抗を見せる時には個室に誘導し、壁を向く方向に座ってもらい、外部の刺激をシャットアウトして落ち着きを取り戻すように促します。
お友達がマスクを着けられたら元の活動に戻すのですが、抵抗から元の活動に戻すという流れは何度も繰り返されました。

そんなふうに、気づいてもらいたいと声をかけるたびにそれがお友達への刺激になるようで、意図とは違う反応になってしまいます。
かまってもらえると思って、指導員の顔を見てニヤリと笑って、わざとマスクを外そうとすらしてしまうお友達。
「しません」と言うと声を出して笑い、何度も繰り返すので、先生は逆に声をかけるのをやめて静観するようにしてみました。

これはマスクをするしない、という1つの行動だけでなく、ルールや先生の指示に従うことを学ぶための選択です。
お友達自身が気づき、指示を受け入れるまで先生は声掛けを我慢して対応していきました。
時間はかかりましたが、やがて少しずつ皆と同じように素直に指示を受け入れる様子を見せるようになってきたお友達です。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター中津
所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧