COMPASS松山 成長過程の光と影の両方に(2)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山の4歳のお友達、春には年長さんになります。
通い始めて1年半が経った頃、お友達はオウム返しだけでなく言葉で自己表現できるようになりました。
堰を切ったようにコミュニケーションも増え、イベントやゲームのときだけでなく、挨拶を交わしたり、日々の活動や余暇の時間に顔馴染みのお友達を誘って遊ぶ姿を見せるようになってきています。

会話が見られるようになったとはいえ、お友達は全てのこだわりを手放したわけではありません。
以前は不意に癇癪を起こし、興奮が冷めない状態が続きましたが、今は怒り出す前にお友達自ら「・・・だから私は怒っている」のだと理由を話したり、なぜ怒っているのかを先生から尋ねたりができるようになりました。

この言葉で伝えるという成長は、そのままご家庭での興奮する頻度や怒りの程度の軽減につながっています。
あれほど拒否を見せていた検温も、非接触型の体温計のレンズの反射がカメラのフラッシュに見えたことが原因だったことがわかりました。

お友達が体温計のレンズを指差しながら「ここが光るから嫌!」と訴えてくれたので、先生が「ここは光が出るところじゃないよ。」と見せながら優しく説明。
これでお友達は納得できたようで、今では検温時の激しい抵抗がほとんどおさまっています。

言葉で思いを伝え合う。
口にすればそんな言葉にしかなりませんが、それはずいぶん人生に豊かさをもたらします。
保護者様からも「言葉でやり取りできるようになってきたことで癇癪や興奮が減り、話したら伝わることへの嬉しさが見てとれるようになってきました。」と嬉しいご報告をいただきました。

発語する「音」としての言葉だけではなく、ひらがななどの書き言葉にも興味を見せ始め、家庭でも本の文字をなぞりながら「宿題だよ。」との発言があったそうで、さまざまな学びへの興味の幅が広がってきているようです。
その一方で、人への関心が出てきたために、相手の表情を見てわざと相手の嫌がることをしたり、声掛けに反発したりと、新たな困った行動も見られるようになってきたのだとか。

成長に伴う光と影の両面にもっと光をあて、より豊かな日々を送れるよう、COMPASSではこれからも引き続き、言葉と相手の気持ちへの理解を深め、自分自身の気持ちや困り感などを多彩に表現できるように、そして遊びや活動を通じて周囲とのやり取りを学習し、コミュニケーション能力を高められるよう支援を継続していきます。

COMPASS発達支援センター松山
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