COMPASS吉富Kind 未来へ、前へ向かって(2)

土曜日のCOMPASSです。
吉富Kindのお友達、昨年2月に通い始めてちょうど1年目を迎えました。
お友達が通い始めたのは寒い2月の時期、そして再び冬を迎えた頃に、少しずつお友達の中の学びが成長を伴って表面に現れ始めました。
できることでも、なんでも甘えて誰かに依存してしまう傾向があったお友達。
自分でやるという意欲がなかなか見られなかったと言います。

まず、はっきり変化が見られたのは「挨拶」でした。
これは自分から進んで来所時、活動の開始時、そして帰るときもきちんとできるようになりました。
トイレは一連の排泄に至るまでの動作はできるものの、後始末にはまだ手助けが必要な部分が残ります。
これまではこちらから声かけをしないと手助けもスムーズにしてあげられませんでしたが、今、お友達はトイレでできないところは自分から手助けを呼べるようになっています。

自分でやること以上に、誰かに助けを求めるのは大切なことで、必要があれば助けを求めること、そして、そのうえでできることは自分でやろうとする姿勢を見せるようになりました。
学習においても多少ムラは見られるものの、目下書取りや数字、お金などについては絶賛習得中です。
大きな机で数人のお友達と並んで学習することも多いのですが、どうやら同級生と競争する際には負けじと集中力を発揮しています。

そんな中、日曜日にお友達と妹さん二人きりで留守番をするという出来事がありました。
保護者様が出かけられた後、姉妹で「お母さんに喜んでもらいたい」と話し合い、まず掃除から始まり、日ごろ出来ない場所の整理整頓、食事まで作ったと言うのです。
これまでのお友達だとちゃんと留守番できただけでも随分な成長で、褒めてあげたいくらいだったのですが、これまでできるだけ避けようとしていたはずの家事や整理整頓ができたことは驚きだったそうです。
もちろん妹さんがうまく導いてくれたからこそ成し得たことですが、人任せで依存心の強いお友達にとっては大きな1歩です。

このことに留まらず、お友達を理解し、成長を心から願い、寄り添い、協力するご家庭の力は本当に大きいものです。
保護者様は優しいお気持ちで、かつ冷静に「まだまだ訓練の途中です。」と話されます。
そして「すぐには劇的な変化はみられないでしょうが、少しずつではありますが確かに娘は「前進」しています。」とおっしゃっていました。
ご家庭の協力と見守りのもと、お友達が得意とする洗濯物干しなどは定着したということでした。
また幼さの残る呼称から現在は「お父さん、お母さん」と完全に修正されたようです。

学校でも進路の相談が始まる時期を迎え、いよいよ本格的に将来に向けた計画を考察中です。
ご家庭と、相談支援事業所と、COMPASSで話し合いを持ち、お友達に向いているとお思われる就労支援事業所をご一緒に考えて選択、この際お友達も同席していましたが、就労支援事業所のパンフレットを一緒に見ながら作業の種類や内容の説明などをできるだけ具体的に説明したそうです。
最近の学校の話題やこの日の周囲の会話から、お友達はなんとなく自分の状況を少しずつ理解し始めている様子を見せていました。

これまでぼんやりしたイメージだった就労支援事業所での就業でしたが、はっきりした輪郭を見せ始めたことで、より具体的な目標を組み立て、未来に向けてスタートを切ります。
まだ幼さを残すお友達ですが、これからはマナーやルールを学び、そしてより具体的に必要な訓練をおこないながら、来るべき旅立ちに向け、大人の女性として成長していく姿を見守っていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター吉富Kind
所在地:〒871-0811
    福岡県築上郡吉富町大字直江587-2
連絡先:0979-62-9338

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