水曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村NEXTのお友達は就学のタイミングでNEXTに通い始めました。
お友達は落ちつかず、片付けられず、思いついたことをなんでもすぐ行動に移してしまう傾向がありました。
会話はできますが、語彙が少なく、思いを充分に伝えられていませんでした。
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保護者様はこれらの改善を願われ、COMPASSで療育を受けて正しい会話ができるようになり、指示を聞き入れられ、片付けられるようになってほしいと話しておられました。
そこでCOMPASSではお友達の語彙力を高め、今の気持ちや想いを優しい言葉で伝えられるように導いていくこと、また先生の話を聞いて、その指示を促すことができるようになることを個別支援計画の目標におき、成長を促していくと定めました。
もちろん1年生に見合う学習の補完も行います。
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発語がない子どもの多くは癇癪を起こしがちですが、これは言いたいことが伝わらないことが大きな原因だと考えられます。
COMPASSで言葉を獲得したお友達の多くは、話せるようになると、気持ちや言いたいことが伝わらないもどかしさが解消され、落ち着きを見せ、言葉だけでなく包括的な発達を見せています。
言葉そのものが直接的な原因ではないとしても、言葉が話せる、相手の話が理解できる、言葉を通して心の交流が図れると言うことは、無視できない成長につながる架け橋です。
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学習に苦手意識があるお友達、学習の姿勢を身につけることも課題の1つです。
お友達の学習に取り入れたCOMPASSのプリントは、抵抗感が少なくなるように、Aという初歩のプリントから始めました。
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文字の理解は、まずは「ひらがな表」や「カタカナ表」を読むことから始めました。
先生はお友達とひと文字ずつ声を揃えて一緒に読み上げながら、正しい読み方の理解と、正しく発音できることを習得していきます。
また書くことには、ランダムに上書きしていきながら、書き順等を正しく覚えていけるようにたくさん気づきを共有していきました。
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何よりも機会があるごとに会話の機会を多く取り、交互に聞き手・話し手になり、意図を汲んだり伝えられるように努めました。
活動で先生が指示や説明として伝えた言葉を、自然にお友達が「こういうことだね。」と反復したり、言い換えたりして、取り組みの過程で正しい理解をしているか確認するように努めました。
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それだけでなく、ひらがなのうたの唱和を通して綺麗な発語の練習を行い、周囲のお友達や先生と協力して完成するようなレクリエーションの導入を図り、お友達同士で楽しい余暇時間を過ごせるような環境設定にも努めていきました。
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個別活動の後の苦手な片付けは、最初は声かけをすることから始めました。
まずは声かけから明確に片付けを指示しますが、次いで習慣化を目指し、徐々に指示する言葉を減らし、ジェスチャーや目線などのアクションに切り替え、当然「毎回行うこと」として習慣化できるように努めました。
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当初のお友達はお試し行動か?と思われる気を引くような行動を見せていました。
注意を受けてダメだと知っているCOMPASSの体温計やエアコンのリモコンを勝手に取ってみたり、危険回避で鍵を開けないよう言われている窓の鍵を開けてしまったりするので、その度に厳しく丁寧にダメだと伝えていきました。
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同年代のお友達への関心は薄く、大人の職員や年嵩のお友達には関心を示すお友達。
ある日、先生と楽しく風船バレーに興じていたときに一緒に遊びたいと後から別のお友達がやってきたのですが、先生との遊びを邪魔されたくなかったのか、プイッと風船を持ち去ってしまったこともあったそうです。
先生との関係性でCOMPASSが居心地の良い場所と感じてもらえることをまず心がけましたが、これと並行して、同年代のお友達とも楽しめるように間に入り、関わりを促していきました。
(後編へ続きます)
COMPASS発達支援センター大村.NEXT
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