COMPASS熊本 楽しく学校に通うために(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本に3年前にやってきたのは当時3歳のお友達でした。
お友達は何にでも興味津々で、目についたものにまっしぐら!!
嬉しいと奇声をあげて部屋中を駆け回ります。
なかなか目線が合わず、話が聞けず、指示が通らず、着座して課題に取り組む活動は全くできなかったのだとか。


保護者様は「話せる語彙を増やして欲しい。」という言葉についてと、「お友達が出来ることが増えて欲しい。」と成長への願いを語られていました。
COMPASSでは、お友達に伝わる伝達手段を活用し、お友達の思いが相手に伝わるようにコミュニケーションの上達や、身の回りのことが自分の力で出来るようになる生活動作の向上を目指します。
そして、いろいろな経験を積み重ねていきながら、お友達が人との関りを楽しめるようになり、活動に参加できるようになることを目指していきます。

始めのうちホールで他のお友達の活動している近くで活動を行っていましたが、お友達は離席ばかり。
そこで着座に慣れるためにも大きなホールではなく、個室で療育に取り組むことにしました。
提供した活動はまず「あいうえおの絵本」や「絵カード」を通して語彙力の増加と会話につながる学びを取り入れていきます。

お友達は、手先を使うのが苦手でした。
そこで「洗濯バサミ」「紐通し」「マッチング」や「工作」「月例プリント(シール貼り)」を通して巧緻性の向上を図りながら、着座で目の前の課題に取り組むことを習得します。
そしてその後の集中に効果がある「静かタイム」。
日によって関心を向ける教材も違うので、お友達が離席しないようにさまざまなアイテムを提示してみます。

COMPASS熊本の言語聴覚士による口腔体操・発声の模倣練習・遊戯療法などのプログラムをお友達の集中できる10分程度行いました。
個室での個別活動だけでなく、お友達同士で楽しく触れ合えるよう、小集団活動に積極的に参加できる機会も作っていきました。
朗らかなお友達は、集団活動のときに出会う新しいお友達にも興味津々で、早速近づいて自己アピール。
ところが自分の思いが強すぎて、相手の状況や気持ちを無視する行動となってしまい、相手のお友達を困らせる場面もあったそうです。
相手との距離感も伝えながら活動するように心がけました。

楽しいことが大好きなお友達。
先生がお友達にわざと「いかないでー」とふざけて言うと、お友達は先生に追いかけてもらいたくて、おどけて「追いかけて!」というように逃げていくそうです。
お友達にとってはそんな時間が、先生にかまってもらえることが楽しくて仕方がなくて、次第にCOMPASSで過ごすことが大好きになっていったようです。

利用するたびにお友達に座って学ぶ姿勢を教え、言葉を磨き、お友達との距離感も経験でつかんでいけるように導いていきました。
やがてお勉強の時間には着座することを理解できるようになり、着座姿勢を体得してからは、集中して目の前の課題としっかり向き合えるようになっていったお友達です。
利用開始から1年半ほど過ぎた4歳の夏、お友達は大きな成長を見せるようになっていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター熊本
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    熊本市北区清水本町22番34号
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