COMPASS高知 就学までの歩き方(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知のお友達は一昨年の11月から通い始めました。
当時、保育園の年少さんでしたが、保護者様によれば、お友達は落ち着いて座っていることが難しく、会話はオウム返し。
急に周りのお友達を叩いたりすることもあり、周囲との協調が難しくなってきて事業所の利用を考え始められたそうです。

名前を呼んで、目の前で「片付け」を促しても、促しの言葉を理解していないのか、何かに夢中になっているためか、指示する人に顔を向けないことがあったり、次の行動につながらないことが目立ったのだとか。
また語彙力も低く、伝えたい思いはある様なのですが、うまく伝えられず、説明しても何度も同じことを聞いてくる傾向もありました。

保護者様の願いは「周りのお友達や大人との関わる中で、うまく仲良く過ごせるようになって欲しい。コミュニケーションが取れるように、言葉の理解を深めて欲しい。」というものでした。
そこでCOMPASSでは週に3回ほど通う中で、まずはCOMPASSで過ごすことに慣れ、集中して取り組む時間を延ばしていくことを目指します。
座れる様になったら取り組みが成果につながりやすくなるので、ひらがなの読み書き、話を聞くこと、言葉の応酬、直近の支援計画では特に就学に向けた能力の向上を目指していくことが設定されました。

目を見て挨拶や話を聞く姿勢を定着できるよう、その都度注意を促し、会話を振り返ります。
理解度を確かめ、指示の通りにくいときには再度わかりやすく伝える様に心がけました。
しかし、お友達の気分によっては指示が通りにくいこともあったので、その度に何度も促しが必要だったそうです。

語彙を増やし、会話の質の向上を目指し「ひらがなのおけいこ」「ひらがなのうた」といった教材やCOMPASSのプリント、そして名前を書く練習も行われました。
お友達は色鉛筆で絵を描くことや、根気のいる細かい工程のある作業が苦手でした。
そこで巧緻性の向上のためにも手指をイメージ通りに動かせるように、手指の訓練として「じゃんけん運動」や「ビーズ通し」などを活動に取り入れ、また運筆やハサミを使う課題を繰り返し取り入れていきました。

大切な善悪やルールについての学びを「絵カード」を使って取り組みました。
しかし、善悪の判断が出来るようになっても「やっちゃいけない」とわかっていても、衝動的に我慢できずやってしまう失敗もありました。

その一方で、お友達は賢く、人を観察することに長けていて「この人はどこまで許されるだろう?」といったお試し行動もあり、担当する先生によって態度を変えたりする様子も見られたそうです。
衝動的な行動や先生へのお試しなどが見られたときは、必ず振り返りをするのですが、その時点で反省はしていても、記憶が留められないのか感情が先立つのか、すぐに改善にはつながらなかったそうです。

繰り返しの学びを続けているうちに、いつしか季節は冬から春へ、そして翌年の真夏になり、秋の気配が感じられる様になりました。
この頃になるとお友達の成長は、微かな兆しから確かなものへと変わっていきました。
(後編へ続きます)

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