COMPASS姫路 それでも前を向いて(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS姫路に昨年4月から通うお友達は、この春、年長さんになりました。
お友達の困りごとは言葉でした。
話しが苦手、言葉が不明瞭で、コミュニケーションがうまく行きません。
何か聞かれてもオウム返しが多いのだそうです。
ひとりでトイレに行くこともできませんでした。

保護者様はこれの改善と、就学に向けて読み書きなどの向上を願われていました。
そこでCOMPASSの個別支援計画では、まず語彙力をつけ、言葉を明瞭化し、スムーズな会話の成立を目指していくことにします。
そのうえで、並行してひらがな50音が読めるようになることを目標としました。

こうしてお友達との二人三脚が始まります。
お友達の語彙力は会話するには十分ではないようでした。
そこで語彙獲得のために、お友達が目を輝かせる魔法のアイテム=「乗り物」の描いてある絵カードで興味を引き出します。

絵カード、単語カードを繰り出して見せ、先生が言葉を発します。
お友達はカードを見ながら、先生の口元を注視して模倣します。
好きなアイテムの効果もあって、楽しく練習していきました。

絵本は会話の組み立てを学ぶ効果的なツールです。
絵本もお友達の大好きなアイテムですが、ストーリーを追いながら、いつしか絵本を通してお友達は感じるだけでなく、言葉で考えるようになっていきます。

会話が成立しないことや不明瞭なことで人に話しかけたり楽しい会話にならないお友達。
そのため集団活動にも積極的に関わろうとする姿勢はなく、特に限られた数しかない教材の貸し借りは苦手でした。
先生は貸し借りの際に自分から「貸して」と話しかけられるよう促し、活動でのやり取りを繰り返しながら習慣化できるように促し続けました。

それでも効果はすぐには現れません。
活動中、思い通りにいかないと集中が続かず、イライラする様子を見せました。
その度に先生はクールダウンを促します。
そして焦らないよう「大丈夫だよ」と何度も声をかけ続けました。

活動から活動への切り替えもスムーズにいかないお友達。
気持ちを汲みとりながら、気持ちを落ち着かせ、今何をすべきときなのかを優しく丁寧に伝えていきました。
その日、その日で、お友達の様子は、猫の目のようにくるくる変わります。
それでも前を向いて、少しでもできたことを褒め、その次に進めるように定着を目指しました。
そして変化が現れてきたのは、利用開始から4ヶ月後の8月になってからだったそうです。
(後編へ続きます)

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