COMPASSオレンジ 笑みと言葉が溢れ出すとき(1)

水曜日のCOMPASSです。
神奈川のCOMPASSオレンジに、通い始めてやがて3年になる4歳・年中さんのお友達がいます。
当初、お友達は発語がなく、相手の言葉の理解も難しいようで、指示が通りませんでした。
そんなお友達への保護者様の望みは「言葉が理解できるようになり、発語もできて少しでも意思を伝えられるようになって欲しい。」と切なる願い・・・。

そして、その願いを受けたCOMPASSの 個別支援計画は、手遊び歌や絵本、絵カード等を取り入れ発語を促すこと、そしてまだぎこちない指先の動きを練習して、生活に必要なズボンの上げ下ろしなどの動作をできるように促すことを目標としました。
しかし何より大切にしたのは、お友達がCOMPASSに慣れること、そして先生と信頼関係を築くことだと考え、丁寧に関わるように努めます。

まずCOMPASSに慣れることを目指しましたが、当初のお友達は見慣れない場所に拒否感が強く、入室を嫌がって泣き出し、泣き止むのも時間がかかっていました。
お友達が泣き止むのを見計らって着座を促しますが、着座できてもすぐ、気になる物があると離席してしまいます。

それでも成長を促すための活動の歩みは止めず、発語を促すことを中心に進められました。
取り入れた教材は、絵カード、絵合わせ、絵本などですが、初めは一向に先生の後について模倣するどころか反応すらなかったと言います。

お友達が関心を示すのは何か、先生はしっかり向き合いお友達の発語のきっかけを探していきました。
お友達は絵本の中でも「いないいないばあ」という絵本が大好きでした。
そこで「いないいないばあ」と全部言えなくても、語尾の「ばあ」だけを言えるよう繰り返し導きます。
何度も何度も「ばあ!」と模倣を誘い、お友達のくるくる変わる表情を見つめながら「お友達からの「ばあ!」を待つ先生。

それでも集中が途切れたときには、それまで楽しくやっていた活動はなんだったの?と思えるくらいあっさりと離席するお友達です。
そんなとき先生は離席したお友達に寄り添って、多難お腹から興味がある教材を一緒に探してまた席に持っていき再び活動を始めます。
まずは発語が目標なので、その都度お友達が好む教材を用いて意欲的な取り組みを促し、楽しい活動を継続していきました。

当時お友達はまだ幼い2歳、全身ではなく、手先だけ、指先だけを滑らかに動かすことが苦手でした。
着座姿勢も長く維持できないため、目の前の課題に意識を集中することもできない状態です。
それでも楽しい遊びのような感覚で取り組める「ポットン落とし」「押し込み棒」「洗濯ばさみ」「蓋回し」などの教材で指先を使った動作を練習していきます。

最初はカラフルな教材で楽しく取り組むお友達なのですが、お友達が取り組みやすい単純なものであるがゆえに、すぐに飽きてしまいます。
結果、すぐに離席、といった繰り返しでした。

継続は力なりと言いますが、毎日が成功の積み重ねではなくても、目には見えない成長はお友達の中で育っています。
そうして繰り返し継続していった発語や巧緻性のトレーニングも月日を重ねるうちに度々離席することは頻繁ではなくなってきました。

しかしまだ少し難しいときや、思った通りに進まないようなとき、お友達がまだ泣き出したり、立ち上がって歩き始めたりするような行動は、なかなか解消できませんでした。
1mmずつの成長だったかもしれませんが、はっきりと見て取れるように成果が現れ始めたのは、利用開始からおよそ半年が過ぎた年明けの頃だったと言います。
(後編へ続きます)

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