COMPASS丸亀Link 学びを楽しむ力で(2)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀Linkにお友達が通い始めて1年とひと月が経った頃でしょうか。
それまでのお友達には見られなかった小さな成長の芽吹きが行動に、表情に見られるようになってきました。

先生は寄り添う支援と学びの活動を続け、そんな困りごとが1つ、また1つと気づきがあり、少しずつ解消されていく過程を見守ってきました。
利用を開始した頃のお友達は小学校1年生でしたが、先生の言葉の理解ができなかったようです。
またお友達の発言できた言葉はほんの少しだったため、十分に想いを伝えることはできませんでした。
1年とひと月が経った頃からは先生の指示にうなづくようになり、しっかりと対応できるようになってきました。

日常生活の動作も不十分で、トイレでの排泄の自立もできていませんでしたので、声掛けを繰り返してトイレへの誘導を促し続けていました。
近頃では、お友達は声掛けがなくても自分で尿意を感じてトイレに行こうとするようになり、おしっこが紙パンツに出ていないことを喜ぶようになっているのだとか。
これはもうすぐトイレトレーニングが卒業できる未来を描ける大きな成長です。

学習活動では、当時からひらがなは概ね読めていましたが、1文字1文字を読むのに時間がかかり、書くことや数字の認知ができていなかったお友達。
苦手な指示の意味を聞き取って、自分で取り組むプリントも苦手だったお友達ですが、繰り返し取り組みを続けてきたことで、最近では説明の理解もできるようになり、点つなぎ、しりとりのプリントも集中して少しずつ取り組めるようになってきました。
まだカラーペグの活動などは苦手な分野で集中が続かないこともありますが、先生はその都度様子を見てペグの数を減らし、色に注目できるように促して、最後まで頑張れるよう達成感を促していきました。

取り組み姿勢も、今やっていることにこだわる傾向が強く、遊びと学習・学習から別の学習活動への切り替え、うまくいかないこと、難しく感じる課題はすぐに机に伏せていたのですが、気持ちを自分で切り替え、再度挑戦でき始めています。
なかなか取り組めなかったしりとりなどのルールがある遊びも、最近では楽しく取り組めるようになってきました。

最近では、まだ2.3語での返答は多いものの、楽しかったこと、悲しかったことを自分から伝えてくれることができるようになってきました。
これまでは言葉が出ないこともあって一緒に遊ぶのは先生とだけでしたが、同年代のお友達と一緒に積み木やままごと遊びを楽しめるようになってきました。

そんなお友達の成長の過程をご覧になって「言葉の幅が増えて、聞き取りやすい言葉でのコミュニケーションが増えてきましたね。」と、保護者様からも嬉しいお話を伺えたそうです。
この4月にお友達は3年生になり、できることが増えて色々な活動に意欲を見せ始めています。
これからはもっと言葉の幅を広げ、いろいろな表現で気持ちを表せるように、また相手の話を聞きとり、自分も言葉で返すキャッチボールができるように導いていきたいと考えています。
さらに数認知で現在は10までは理解できているので、繰り上がりや10以上の数を集合数で理解できるように導き、総合的な成長を促していきます。

COMPASS発達支援センター丸亀Link
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