COMPASS須崎 気分よく、楽しく取り組んで(2)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS須崎のお友達が通い始めてから、楽しく取り組んできた日々も2年を過ぎました。
その間COMPASSの活動は、お友達に少しずつ、ゆっくりと確かな経験として積み上がってきました。
その年の春にお友達は就学しましたが、夏になった頃には驚きの変化が現れ始めます。
継続した運動の成果が見られ始め、しっかりした足取りで歩き、階段を上る際にも足を交互に踏み出すことができるようになりました。
ジャンプやケン・ケン・パーなどの運動遊びのメニューでも、お友達は楽しく取り組んでいる姿を見せ始めました。

COMPASSで過ごすこともマスターできていて、不明瞭ながらも来所時、退所時の挨拶も元気にできるようになりました。
また「ありがとう」「どうぞ」「いいよ」「いいね」「がくっ」「ざんねん」といった言葉や、仲良くなったお友達との「さいしょはグー、じゃんけんポン」「あそぼう!」など、楽しそうな会話も珍しい光景ではなくなってきました。
先生がお友達に話し掛けると、笑顔で返事を返すことができるようになり、その言葉のやりとりもまた、いかにも楽しそうです。

生活動作の習慣にも変化が現れてきました。
難関だったトイレで排泄をするということも、今では新しい習慣としてお友達の中に定着しつつあります。
絵カードや絵本で学んできたお友達、ひらがな、特に名前を書くことに強い関心を示すようになりました。
数への興味も出てきて、余暇活動の際には1.2.3….など、数を数えることや、数カードと数のマッチングにも興味が出始めているのだそうです。

お箸の持ち方を練習していたものの、なかなか上手に使うことができませんでした。
長い間、継続した練習を経て、今では補助具のないお箸の扱いも上達し、左手で器を持つというスタイルも新しい習慣となってきています。
色の認知も向上を見せ始め、赤や青、黄、ピンクなどの色が少しずつ分かるようになって、手応えを感じながら練習を続けています。

保護者様も「色々な言葉を覚えていることが嬉しい。」と、はっきりと聞き取れる言葉が増えてきていることを喜ばれているそうです。
ご家庭でも排泄を知らせるようになり、排泄の自立が近いことを喜ばれており、何よりもお友達の成長を家族全員が喜び合い、それがご家庭内の幸せにつながっていると話してくださいました。

もうすぐCOMPASSに通い始めて4年目に突入するお友達。
先生との信頼関係もしっかりできていて、たくさん触れ合っていましたが、最近は大人だけでなく、誰とでも関わることが楽しくて、嬉しくてたまらないという様子に成長をうかがえます。
余暇の時間にもお友達に「あーぼう!」(あそぼうの意)と声を掛け、自分から関わりを求めるようになった姿を見て確かな成長を歩む姿を誇らしく見つめる先生です。

お友達は、ここにきて自立につながる大きな一歩を記したと言えます。
お友達を見守ってきた先生だけでなく、その成長は周りのお友達への良い刺激となり、周囲への波及効果を生み出すまでになっているのだそうです。
そして今、新たな目標を目指して、1歩前へと歩みを進める地点に立っています。
お友達がワクワクで取り組める環境を提供しながら、さらなる語彙の獲得、発声の明瞭さ、コミュニケーションの向上を求め、これからも継続した練習に取り組み、心と体の健やかな成長を目指してさまざまな活動にもチャレンジしていきます。

COMPASS発達支援センター須崎
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