COMPASS枚方 落ち着きを得て…(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS枚方のお友達は3年9ヶ月前から通い始め、現在小学校3年生になりました。
お友達は落ち着きがなく、着座し、集中して目の前の課題に取り組むことができません。
不適切な行動を周りのお友達が嫌がり「やめて!」と言われても、自制できず、なかなかやめられません。

保護者様はお友達に落ち着いてものごとに取り組めるようになって欲しい、学習も頑張って欲しいと希望しておられました。
保護者様の願いを受けて作成した個別支援計画には、自分で気持ちに折り合いをつけ、気持ちを切り替えられること、そして指示に素直に従って行動できるようになり、落ち着いて楽しく学習に取り組み、ルールやマナーを守って行動できるようになることが目標として記載されました。

お友達は自分を中心に世界があるかのように考え、人目を気にせず、思いやることもせず行動することに慣れていました。
そこは我慢する必要もなければ、気に入らないことはしなくていい世界です。
しかし、COMPASSに通い始めたときからその世界は一変します。

お友達と取り組んだ課題はCOMPASSオリジナルのプリント、あいうえお表や数字の表など、COMPASSではお馴染みの学習教材です。
音読、日記も散り入れました。
特に日記は重要なアイテムで、お友達自身で今日の出来事や自分の行動を振り返ること、それを言葉にするというものだからです。

まずは日記や音読で文章を組み立てる習慣をつけていきました。
学習面のお友達のテーマは「最後まで、根気よく」頑張るということ。
もちろん何度も、何度でも、できるまで、わかるまで先生は必ず寄り添っていきます。

ですが、お友達は落ち着いて目の前の課題に取り組めず、すぐに「わからない、やりたくない」と、拒否の感情でいっぱいになり、最後まで終わらせられないでいました。
それでも来る日も来る日もお友達は嫌々ながらプリントに向かい、1つでもできたら、1枚終わらせたら、先生たちがこぞって大拍手で褒め称えてくれました。

一方、人との交流では一進一退の状態が続きます。
意に沿わないとカッとしたり、投げ出したり、人が嫌なこともお構いなしでやりたいことをやってしまうお友達。
まずはそんな気持ちを抑えられるようになることが大事だとCOMPASSでは考えました。
そこで、まず自制心を養うために、年下の児童と触れ合う機会をたくさん作り、辛抱強く取り組むことを体感してもらいました。

その小集団での活動で、初めの方は自分に都合のいいように振る舞っていたお友達。
その行動の是非について自分自身で感じることができるよう、先生が間に入り、どの子も皆で楽しく活動できるような関わり方を示していきます。

その取り組みで自分で自分を振り返りながら、行動を考え、改めていくためには時間がかかりました。
やがてお友達は少しずつ「相手の気持ち」を感じ取り、考えられるようになっていきました。
それは、お友達がどうすべきかが腑に落ちて、完全に理解できた瞬間でした。
そして少しずつ変化をしていったお友達ですが、明らかな成長ぶりを見せたのは半年が過ぎた頃でした。
(後編へ続きます)

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