COMPASS樟葉 こだわりを脱ぎ捨てて…(2)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS樟葉のお友達、通い始めて3ヶ月ほど経った頃、少しずつ変化が現れてきました。
保護者様と離れたくない!と泣き出し、落ち着いてから着座しても集中が続かず、辺りをキョロキョロ、そして離席という毎日でした。
なかなか集中して取り組めない状態でしたが、それでも絵カードや絵本を通して言葉とモノの意味をつなぎ、まずは言葉の模倣から促していきました。

先生はお友達が模倣ができたとき、指示に従って行動できるたとき、大喜びで誉めまくりました。
誉められると、お友達はにっこり笑顔を返してくれました。
お気に入りのアイテムを挟んでお友達と先生との間に確かな関係が生まれるように図っていきました。
やがてお友達は泣かずに入室できるようになり、自分で靴を片付け、連絡帳を出し、自分でトイレに行き、手洗い・うがいへと一連のルーティンができるようになってきました。

履くのは黒い靴だけ、飲むのは牛乳だけ、帽子は被らない!といったお友達独特のこだわりも次第に薄れていきました。
秋になった頃には語彙数も増え、療育中の離席もほぼなくなり、活動に一定の時間集中できるようになってきました。
言える言葉が増えてきて、さらには先生が促すときには『これ、あけてー』などの2語文で伝える姿も見られるようになってきました。

やがて意味のある言葉や単語が増え始めた10ヶ月経った頃、お友達は落ち着いて着座し、課題に取り組めるようになってきました。
それまでは思い通りにいかないときは決まって泣いて訴えることが多かったお友達。
言葉の理解が進んだことで少し先の見通しが持てるようになってきたためか「今すぐ」思い通りにいかなくても、以前のように泣きながら癇癪を起こすことは無くなっていきました。

通い出した頃は目も合わず、指さしもできず、意思疎通が難しいものでしたが、三項関係の構築を目指していきながら日々取り組んでいきました。
当時は先生の質問への返答は殆どなかったのですが、言葉の理解が増えるごとに先生の問いかけをその場の本から探し、挿し絵を指で差し示して言いたいことを伝えようとする場面もも¥見られるようになってきたそうです。

利用開始から半年後のモニタリングでは、保護者様は利用開始時のこだわりがほぼなくなってきたことに驚かれており、またできるようになったことが増え、とても 成長を感じていると驚かれていました。
約1年後のモニタリングでは、今までは思い通りにいかないと泣いて癇癪を起こしてばかりでしたが、言葉の理解が成長したことで先の見通しがイメージできるようになってきて、見通しを伝えることで、泣きながら訴える癇癪も減ったとおっしゃっていました。

時間を忘れておしゃべりに夢中になる・・・その日を目指しながら継続した細やかな支援を続けています。
喃語に近い擬音語から意味のある言葉に移ってきていますが、まだまだ会話への道のりは遠いようです。
まだ単語での意思表示も多いので、更なる語彙の増加とその活用で、2〜3語文での言葉で気持ちを伝えることを定着していけるように言葉から会話への活動にシフトしていきます。
COMPASSではこれからもずっと寄り添い、お友達の小さな手を取り、見つめるその先へ、またさらにその先へと未来を目指して歩み続けていきます。

COMPASS発達支援センター樟葉
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