COMPASS松山 活動はシンプルに、言葉は明瞭に(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山に昨年の冬から通い始めた男の子がいます。
当時お友達はまだ2歳。
可愛らしく言葉を口にし始めていますが、その頻度は少なく、単語をポツリと口にするだけでした。
また、発声が不明瞭で聞き取れない言葉が多かったそうです。

保護者様はお友達の発語が増えて、言葉でのやり取りが出来るようになって欲しいと願われ、COMPASSには発音面の改善と、語彙を増やし、自己表現が出来るようになって欲しいと希望しておられました。

まだ2歳のお友達は日常生活動作にもぎこちなさがありました。
個別支援計画での目標は、日常生活動作がスムーズにできるようになり、日常生活で使う言葉を中心に語彙を増やし、正しい発語が出来るようになり、言葉でのコミュニケーションが出来るようになることを目指すこととなりました。

座ることにも慣れていないお友達は、促しても長く着座姿勢を維持することはできませんでした。
心音が早い小さな頃は、子どもは飽きてしまうのも同じように早く、お友達も離席がちでした。
促すとポツリと発するお友達の言葉ですが、不明瞭な発声でコミュニケーションは取りにくいものでした。

先生と1:1の関わりはできているようですが、数人の小さな集団での活動に誘っても輪の中に溶け込めないでいます。
活用したものは、絵カードの言葉と意味を教えながら語彙の習得を目指し、絵本の読み聞かせを行いました。
少しずつ慣れて欲しいと、先生はお友達が好む教材や活動に挑戦し、着座で活動できるように促し続けました。

吹き戻しで強く息を吹く練習、舌や口の使い方のトレーニング、つっかかりやすい言葉の明瞭化を目指してトレーニングを繰り返しました。
すぐにノリノリで参加はできなくてもお友達が大好きな椅子取りゲームや、風船キャッチボール、好きなキャラクターの本を使った活動で先生が間を取り持って数人と活動できるように促していきました。

年が明け、お友達が誕生日を迎えて3歳になった頃からは様子が少しずつ変わっていきました。
継続して丁寧に1音ずつの発声練習を繰り返し、繰り返し、何度も何度でも挑戦していきました。
この頃からは日毎、利用するたびに少しずつ発声ができるようになっていきました。
誕生日からひと月が過ぎ、COMPASSに通い始めてから4か月過ぎると、明らかにお友達に頑張ろうという意欲が見られ始めました。
(後編へ続きます。)

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