COMPASS中讃センター 育てるべきは・・・(2)

水曜日のCOMPASSです。
自宅と保護者同席でなければ話そうとしなかったお友達。
優しい環境に配慮し、決してお友達を急かさず、丁寧に関わりに努めたCOMPASSでの初日、お友達から奇跡の発言がありました。
それから続くCOMPASSの毎日は、更にお友達にとって居心地よく過ごせるようになっていきました。

絵カードを見ながら語彙を習得し、先生の促しに従って模倣をする、絵本を読み聞かせると、くるくると表情を変えてお話の展開を聴いています。
苦手な課題のときにも尻込みせずに取り組めるように、励まし、少しでもできたときには沢山褒めるといったお友達の不安に寄り添いながら、自信へとつながる日々を継続していきました。
言葉と意味の一致が進み、語彙の増加や会話だけでなく文字の読み書きもできるようになり、今では日記も書けるまでになっているのだそうです。

お友達が通い始めて2年と5ヶ月が過ぎた今では、自発的な発言も聞かれるようになりました。
嬉しかったことや自信があることは、自分から積極的に話しかけてくれるようになりました。
育てるべきだった自信のエネルギーは、お友達を素晴らしく成長させてきています。
言葉に自信が宿り始め、COMPASSの周りのお友達へも関心を示すようになり、お友達同士の関わりも楽しめるようになってきました。
お友達は心を開き、人に関心を持てるようになり、相手の話にも耳を傾けられるようになり、会話のキャッチボールが絡まっていた当初の困りごとは、ほとんど見られなくなっていきました。

保護者様も通所前と比べ、段違いに成長し、他者とのコミュニケーションがスムーズになってきていることをとても喜んでくださっています。
COMPASSで見られた大きな変化は集団活動での指示への反応でした。
先生やお友達同士との会話と同じように、集団学習でもよく話を聞き、一斉指示も的確に理解し、手を挙げて発表できるまでになっています。

お友達は来春の就学に向けた学習にも取り組み始めましたが、ここにきて新しい課題にぶつかっています。
なんというか、お友達は失敗が大嫌いなのです。
易しい課題をすらすらできていたときは良かったのですが、修学を見据えたレベルの課題に取り組み始め、それを失敗したときにはひどく落ち込んでしまいます。
すぐには「もう1回!次!」などと前向きに気持ちを切り替えられません。
この新しい課題に、COMPASSでは「失敗はしてもいいんだよ。間違えることも、とっても大切な経験なのだから…」と、時間をかけて理解に繋げ、腑に落ちるように促しを続けます。

失敗したり、つまづかない人間は、誰一人いません。
育てるべきことは失敗しないことではなく「どうして失敗しちゃったのかな?」とじっくり考えること、自分と向き合い、改善することに目を向けられること、それこそが願ってもない成長のチャンスです。
失敗は、一瞬嫌な気持ちになるのかもしれませんが、それを恐れず、経験を積み重ねていくことが次の成長への架け橋となります。
並行して場面に合った会話の技巧も自然に学べるような機会を作り、更に言葉の理解を深め、複雑な指示でも理解して行動できることを目指してお友達の成長に貢献していきます。

中讃地区 COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

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