COMPASS高松Apple 話せるまでの準備は・・・(2)

土曜日のCOMPASSです。
高松Appleにお友達が通い始めて3ヶ月ほどが経過した10月、季節はすっかり秋になりました。
話しかけられても、オウム返しだったお友達。
言葉も不明瞭で、判断しにくかったお友達。
そして、思い通りにならないと、大声で苛立ちを表すお友達でした。

お友達の様子から、会話ができていない理由には、会話に必要な語彙の不足、口の筋肉の発達が不十分であること、経験不足から適した会話を見つけられずに発信できないなどが挙げられます。
しかも、お友達自身が自分ができないことは十分気づいていて、傷ついてきたはずです。
そこでCOMPASSでは、話せるようになるまでのたくさんの準備を行いました。
まず学びを受け入れやすい態勢に配慮し、優しく声をかけ、決して急がず、できるまで何度も何度でも取り組むことにします。

絵カードをめくり、模倣を促す。
綺麗な発音になるように、何度も何度も練習するうちに、モノと言葉の名前が一致していきます。
会話練習では「これは何?」というような簡単な質問から始め、充分待っても回答がないときは「これ、〇〇なんじゃないかな?」とヒントを与え、お友達もその言葉を復唱して言い、回答するという習慣を定着させていきました。

また、選択肢を2−3あげて、これはどっち?と選ばせて、自分の言葉で答えるという練習なども繰り返しました。
言葉の習得をしていくうちに、お友達は自分と相手、先生と僕、こっち、あっち、そっちといった区別がはっきりして、正しく選択した言葉を使えるようになっていきました。

やがて、自分の名前とお友達の名前の区別が明確になり、聞かれたときに、ちゃんと答えられるようになってきました。
複雑な気持ちの表現は難しいのですが、要求や言いたいことは言えるようになってきました。
すると、もう大きな声を出すことも滅多になくなり、スムーズに活動の切り替えができるようになりました。
”いや”なことを、「いや」と言えることがどれだけ大事なことかわかります。

新しいことを習得するたびに視野が広がり、いろいろな話題のおしゃべりが弾んできました。
周りのお友達の名前を呼んで、自分からどんどん話しかけることもできるようになりました。
先生は、話せるようになったお友達が、実はとてもおしゃべり好きだということに気づいたのだそうです。
保護者様はもちろん喜んでいただいていて、先生もお話ししたくてたまらないというように、笑顔で周りのお友達に話しかけ、会話を楽しんでいるお友達を見ると、とても微笑ましく成長を感じているのだそうです。

ようやく会話の入り口まで辿り着いたお友達。
今取り組んでいるのは、ことやモノの目の前の話題だけでなく、過去・未来の話や、相手の気持ちを察して話題にするような、ちょっと複雑な工程。
言葉は、人と人との間で交わされて、初めて命が吹き込まれるものです。
これからは言葉を交わすうえで、同じように大切なルールやマナーといった社会性と合わせて学習し、豊かな関わりが広がるように導いていきたいと思っています。

COMPASS高松Apple
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2157-5
連絡先:087-899-6328

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧