COMPASSオレンジ 目線、信頼、笑顔への道(2)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASSオレンジのお友達が通い始めて1年半が経った頃から、少しずつ変化が見られるようになってきました。
こだわりが強かったお友達は、着座してもたちまち離席、興味のあることしかやりたがらず、諦めません。
気に入らないものを提示されても見向きもせず、先生が促すと癇癪を起こして泣き出し、床に寝転がって激しく抵抗を見せていました。

今年に入ってからそのこだわりに少しずつ変化が見られ始めます。
“やりたいことは、やっぱりやりたい”はずのお友達ですが、先生が「これが終わったら、(次に)これをやろう!」と伝えてみると、意外にもお友達はすんなり納得してスムーズに切り替えられ、課題に取り掛かることができ、片付けも自分できたのだそうです。

春の進級で年長さんになったお友達が三度目の秋を迎えた頃には、すっかり「お兄ちゃん」の顔を見せるようになってきました。
絵カードの語彙もたくさんマスターし、先生との会話練習も順調に進んでいます。
「もも」「チョウチョ」「はち」「ぞう」といった単語、そして「かして」など要求する言葉を発信するようになりました。
そればかりでなく、言葉を発するとき、お友達は先生の目を見て話すようになってきました。

目を合わせるようになったお友達は、ハイタッチ、模倣、スキンシップなどのやり取りも楽しめるようになってきたのだそうです。
通い始めた頃は、日常生活動作の殆どが誰かの手を借りる必要があったのですが、試行錯誤と練習を繰り返し、今では自分で身支度をしたり、トイレでの排泄ができるようになりました。

利用し始めた頃は、落ち着きなく歩き回り、誰かと関わり合って遊ぶこともできなかったお友達でしたが、今ではおだやかに過ごせるようになり、笑顔が増えてきました。
投げ出すことの多かったジグソーパズルでも自分一人で70ピースほど完成させることができるようになった。
学んできた一つ一つが、できるようになった一つ一つがお友達の自信の種の芽生えさせ、スルスルと茎を伸ばし、蕾をつける準備を始めています。

保護者様も「以前は不安で泣き続け、抱っこばかりでしたが、COMPASSの活動を通してさまざまなことに興味を持ち、機嫌よく過ごす時間がだいぶ増えました。COMPASSに毎週楽しく安心して通えていることに、親子共々、嬉しく思っています。毎回先生方からの今日できたことを聞けるのが楽しみです。発語も以前は全くありませんでしたが、COMPASSに通う中で『いってきます』『さようなら』など挨拶までできるようになり、言葉でのコミュニケーションも取れるようになって、気持ちの共有を楽しみながら家でも発する言葉が増えつつあります。興味の幅を広げて、学ぶ楽しさを教えていただけているCOMPASSの先生方に、大変感謝しております。」と評価していただき、とても喜んでいただいています。

お友達がもっとおしゃべりが上手になり、「お勉強が楽しい!」とキラキラした笑顔をもっと見せてくれるようになって欲しいと願い、新たな1歩を踏み出します。
会話へのアプローチはこれからも継続し、発語を増やし、意思を伝えられるように取り組んでいきます。
お友達同士で楽しく関わり、楽しく集団活動に参加できるように、関わり方も学びながら行動範囲を広げられるように導き、また就学も視野に入れた学習面でもひらがなの読み書きや数の認知など、お友達の興味や意欲の方向性を活用しながらしっかり学べるよう促していきます。

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