COMPASS下到津 難しくても頑張れば・・・(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS下到津にお友達が通い始めたのは昨年の6月末。
危険予知が難しく、駐車場に着くとスーパーに向かって走って轢かれそうになったり、人の車のドアを空けてしまうこともありました。
他にも知らない人に声をかけたり、レジで並んでいるとき、列の前の人のバッグを勝手に開けてしまうこともありました。
靴の左右の理解も難しいようで間違えてしまいます。
注意力散漫になりやすく、ひらがなの読み書きや数の概念を理解することも難しかったのだそうです。

保護者様の願いは「危険予知が出来るようになってほしい。」ということでした。
また、集中力が向上し、ひらがなや数字の理解ができるようになってほしいと希望しておられました。
この願いを受け、COMPASSでは場面に応じた行動が出来るようになり、できることを増やし、自己肯定感の向上を目指します。
学習面ではひらがなの読み書きの習得を目指し、数の認知では10までの数量の理解を深められるように目指します。
周りのお友達と関わりながら、活動と自由時間のメリハリをつけられるようになることも目標です。

「勉強は難しいもの」
そんな概念がお友達にはあるようで、学習に取り組むことに抵抗がある様子が見られました。
しばらく取り組めていても短時間で投げ出してしまうことも多かったので、まずは決まった時間は頑張れるようにお友達が取り組みやすい課題を提供するように心がけました。
何よりもお友達の意欲を高めていくことが必要だと考えて関わっていきました。

学習は「ひらがな50音」の理解を深めていくことからスタートし、「ひらがなのおけいこ」などで繰り返し練習に取り組みました。
先生の促しに、お友達もイヤイヤながらもしっかり取り組めたこともあり、読み書き共に上達していく様子が見られました。
数量に関しては、具体物や半具体物で実際の数を確認しながら取り組みます。
COMPASSのプリントや「かずのおけいこ」などでは、自分の力で解けたことを実感できるよう取り組みました。
着座姿勢の維持やリラックスのためにも、「36の基本動作」を用いた運動療育に取り組み、身体の使い方や運動療育を通した順序の理解やルールへの理解を学び、実践する機会を増やしながら成功体験を積んでいきました。

一時期、学校へ送迎に行っても中々送迎車に乗ろうとしない時期がありました。
COMPASSに通うこと自体を嫌がるような発言もあり、強い反発と自己主張が見られました。
指示への抵抗感もありましたが、それでも先生は何度も声をかけ、お友達の気持ちに寄り添い続けました。
やるべきことをどう理解してもらえるのか、試行錯誤を繰り返しながら、それでも継続を諦めず取り組み続けました。
やがて少しずつお友達の頑なな気持ちが解けてきて、COMPASSに通うことや活動に取り組むことも受け入れ、集中できる時間も伸びてきています。
(後編へ続きます)

COMPASS下到津
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    北九州市小倉北区北区下到津5丁目3-3
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