COMPASS須崎 受け入れること(2)

金曜日のCOMPASSです。
利用開始の8月から2ヶ月経過した10月になった頃には、お友達に変化が起き始めます。
一番大きな変化はお友達の心情ではなかったでしょうか。
お友達は少しずつ教わったルールやマナーを受け入れ始めました。

意外にもCOMPASSが楽しい居場所の1つとなり、利用日を楽しみにしているお友達。
COMPASSで過ごす一連の流れが定着してきて、学習と余暇活動の経過の見通しが立てられるようになり、学習に臨む姿勢も代わり、着座も自分からスムーズにできるようになってきました。

「これは嫌い、これも嫌い!」と拒んでいたカードを活用した言葉の模倣にも少しずつ取り組めるようになり、上手に模倣できることも増えてきました。
巧緻性指導のひも通しや発声の修正を目指したCOMPASSプリントの迷路に興味を持ち始めたお友達、取り組んだ活動がきっかけとなったようで、その他の活動にも興味を示すようになってきました。
更に身近に迫ってきた就学への関心から「数」への興味も膨らみ、数字と数量の学習へも意欲ていに取り組み始めています。

毎日、繰り返し何度も取り組んできた「話し方」「言葉の使い方」の練習の成果も現れ始めました。
「貸して」「代わって」「ありがとう」「ごめんね」「どうぞ」など、他者と関わる場面において必須の言葉たちも先生がしっかり教えると、次第にお友達同士の関わりの中で相手にその言葉を伝えようとする姿を目にするようになりました。

COMPASSでは毎日学習活動が終わると、短い余暇の時間を皆それぞれ思い思いにおもちゃで遊んだり本を読んだりして過ごしています。
お友達も余暇の時間になり、他の子が使っているおもちゃが欲しくなると、欲求が第一優先とばかりに先に遊んでいるお友達のおもちゃの取り合いになることもありました。

そんなときは先生が仲立ちし「どうしたかったのかを話して。」と言葉で気持ちを相手に伝えるように促し続けます。
結局言葉にすることで取り合いはなくなり、喧嘩は減少する傾向を見せ、貸し借りのやり取りにつながっていきます。

保護者様からは確実に言葉が増え、言葉でのやりとりも増えてきていることを評価していただいています。
COMPASSでは他のお友達への関心が膨らみ、異年齢児との交流も見られていることや、高校生とも関われていて一緒に遊んでもらったり、可愛がってもらうことで信頼が生まれ、声がけに即した行動がとれるようになってきていることも喜んでいただいています。

あれほど離席を繰り返し集中できなかった活動も、最近は着座してじっくりと落ち着いて取り組めるようになり、先生がその日の様子を報告すると、その度に「そんなことができるようになったんだ。」と成長を感じられているそうです。
まだ就学に向けて若干の心配は残るそうですが、着座して取り組めていることや、興味の対象が増えていることなど好材料が揃ってきていることで期待もしておられるようです。

お友達の就学まで残り数ヶ月となりました。
これからはまだ残る課題を更に極めることや、ルールを理解したり、気持ちのコントロールがうまくできるよう練習を重ねていき、学校でも穏やかに楽しく快活に過ごせるように導いていきます。

COMPASS発達支援センター須崎
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