COMPASS本部 経験から学びを掴み取ること(1)

火曜日のCOMPASSです、
COMPASS本部教室に就学したタイミングで児童の教室から放課後へ移ってきたお友達。
就学したばかりの頃には、お友達には手先の不器用さが目立ち、文字を書いても雑になり、上手に書けずに、とりわけ漢字ではバランスの悪い文字になってしまっていたのだそうです。

保護者様は、お友達には手先が不器用なところがあるので、本部で行なっている算盤の指導などを受けて、細かい指先の動きからの巧緻性の上達を目指していきたいと話しておられました。
それだけでなく、今後社会に出るために必要とされる、基本的な学力を身につけて、将来は自立してほしいと願っておいででした。

そこで立案した個別支援計画は、集中力をつけ、スモールステップで学力の向上を目指すこととします。
少しずつステップアップをしていきながら、年齢に応じた意思疎通が行えるようになり、お友達と協調した関係を樹立できるように導いていきます。
そのうえで、保護者様が気にかけておられた漢字の練習を始め、音読、算盤、イベント出の周りのお友達との交流や、先生との会話の機会を通して、柔軟に対応でき、また十分な表現ができるよう促していきます。

COMPASSでのお友達は、児童での経験が充分にありました。
ただ、一人の努力ではどうしても身につかない経験からくる成長が必要でした。
そこで、お友達には算盤教室の中”でリーダー”役を務めてもらい、いろいろな社会的責任を学び、果たせるようになってもらおうと計画しました。

児童の頃から、実はお友達、自分の思い通りにならない時にイライラしたり不平不満を口にすることが多かったそうです。
算盤教室の活動ではリーダーのお友達が正誤の「⚪︎×」をつけるのですが、この「リーダー」の役割を権利だと勘違いした行動もあり、自分の考えを押し付けるような言動もあったのだとか。
お友達と集団活動でチームになった仲間にも、苛立ちからキツい言葉を投げてしまうこともありました。

この様子を見て、先生たちはお友達とたくさん話し合いの機会を作りました。
そして「リーダーとしての役割」「チーム力を高めたい」ということについて、お友達の気持ちを受け止めながら、どうあるべきかを一緒に考えていきました。
例えば「野球選手の場合だと…」と言うように例を用いて、リーダーのチームでの立ち位置や、チームを大切にする姿勢、視点、仲間に思いやりを持って接することなど、リーダーシップについて一つ一つ確認しながら話し合っていきました。

 

話し合いを重ねていくうちに、次第に、お友達は「自分がやりたくても、どうにもならないこと」を「チームのためなら仕方がないことだ」と納得し、スムーズな切り替えができるようになったり、周りを見て気配りができるようになったりと、進歩が見られるまでになっていきました。
そしてこの心境の変化は、翌春の新年度を迎えた頃には、新しい変化となって成長が見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

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