COMPASS吉富Kind 迷走から集中へ、成長へ(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS吉富Kindに通う1年生のお友達が通い始めたのは、お友達が年中さんだった3年前の夏でした。
自分なりのこだわりがあり、人見知りが強く、よく知った人でないと目を合わせることもできませんでした。
また、ふいをつかれる行動が多く、おとなしくしているかと思えば、急にその場を離れて動き回るなど、予測不能なところもみられました。
着座姿勢の維持も難しく、じっと集中して何かに取り組むこともできませんでした。

保護者様は「落ち着きがなく、集中のないお友達が着座して学習に取り組めるようになってほしい。」と話しておられました。
さらにコミュニケーションの力が向上し、気持ちを伝えられるよう、目立つ言葉遣いの荒さがなくなるように希望しておられました。
就学を睨み、学習についても年齢に見合うレベルまで到達できることも願っておられました。

個別支援計画で立案した目標は、個別や集団の活動を通じて、人と関わる経験を増やしていくこと。
その過程で保護者様が願われていたように、正しい言葉遣いを学び、円滑なコミュニケーションが実践できることを目指します。
そして、しっかり集中しながら基礎学習を行い、学ぶ姿勢や学力の向上も目指していきます。

まずは、COMPASSのオリジナルプリントを活用し、一番易しい「A-1」から順番に進めることにしました。
勉強が嫌いで学習の習慣もないお友達、「50音の読み書き」「10までの数」などの学習に取り組むまでに時間を要し、下を向いたままのこともあり、自分のことと意識して覚えようとする様子もありませんでした。
指示を受けていても勝手な行動が目立ち、我慢できず、着座できる時間が極端に少なく、集中できていませんでした。
度々学習を放棄し、いきなり立ち上がって動き回るお友達ですが、その都度引き戻すよう声をかけ続けます。

こんなふうにすぐに学習の機会を手放してしまうので、事前にお友達としっかり話して計画を練ることにしました。
療育や活動前に事前にその日やることをお互いに確認しながら、ゆっくり本児に伝えていくようにしました。
お友達との学習への取り組みは、範囲を決め、無理をさせず、少しずつ取り組む経験を積み、約束したところまでできたとき、頑張ろうと努力したとき、先生はお友達を大いに褒めました。
お友達が最後まで続けられたときや、できたことを大いに評価し、自信につながるように道筋を作っていきました。

個別にしろ、集団活動にしろ、お友達は相手に乱暴な言葉を使うこともありました。
おそらく癖になっているようで、先生にも使うこともあったのだそうです。
乱暴な言葉は気持ちも荒くしがちで、言葉に見合う態度を呼び込んでしまいます。
必ず正して欲しいと願い、先生はその都度、お友達が話したなことを振り返り、何がいけない言葉なのか?どうすればいいのかを話し合うように努めました。

学習活動時にはぴったり寄り添い、活動を頑張れるように促しながら、動作や言葉の修正に関しては本人にしてみればうるさかったと思いますが、しっかり話をし、何度も何度も繰り返したしなめ、修正し、納得してもらえるように話し合いを持ちました。
やがて、半年後の2月くらいからお友達の様子が変わってきたと言います。
(後編へ続きます)

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