木曜日のCOMPASSです。
COMPASS観音寺のお友達、社会に旅立つための準備の１つとして苦手だったお箸の使い方など日常生活動作の訓練に取り組みました。
最初はピンセットから始まった「つまむ動作」の訓練ですが、ステップアップして道具を割り箸に変更して行われるようになりました。

昨年春までは食事に補助箸が必要だったお友達、外食も補助箸なしではできませんでした。
保護者様も普通箸の練習を始めた当初は、卒業までや、20歳になった頃に箸を使えるようになれば嬉しいなと思っておられたのだそうです。
ところが、取り組み開始から3ヶ月経った８月末には、普通箸で給食や家での食事、外食が出来るようになっていました。

保護者様も「こんなに早く使えるようになるなんて夢みたいです。」とおっしゃり、「学校や外食でも不安なく普通箸での食事ができるようになって、活動の幅が広がりました。」と、とても喜んでいただいています。
箸操作に対する自信がついたお友達は、ただ技能が向上しただけではありませんでした。

お友達にとっても大きな自信となったようで、継続中の箸操作練習でも、自分から「練習したいです。」と言ってくれるようになって、先生たちも目を細めて成長を見守っています。
箸使いではまだ食事中に2本の箸の先端がずれてくるので、お友達自信が自分で気づいた都度、自分でずれを直し、正しい持ち方に修正できるように引き続き指導しています。

3月には高校を卒業するお友達。
馴染んだCOMPASSともお別れになりますが、いろいろな思い出と一緒にこの訓練で得られた自信がさらなる成長を加速してくれればと思っています。

卒業まで少しでも成長を目指しながらも、一方で4月には堂々と社会の扉を開こうとしているお友達です。
COMPASSで得たさまざまな経験と成長を活かし、今後も苦手なことにぶつかってもあきらめずに色々なことに挑戦してほしいと願いながら、名残惜しくても、今は大人になりつつある背中を見送ることとします。　

COMPASS発達支援センター観音寺
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