COMPASS松山GREEN 身近な総合的な取り組みを(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山GREENに一昨年の夏から通うお友達は、1年半過ぎ、現在年少さんです。
一昨年の夏のお友達は、会話ではなく、ぽつりぽつりといった発語だけで、周りもお友達の気持ちを分かってあげられない状態でした。
お友達の様子を伺おうとしても目線が合わず、様子が掴めません。
離席が多く、危険への認知も浅いため、目につく気になる所へ一目散に走っていくので危なくて心配でした。

そんなお友達の様子に、保護者様は「もっと言葉数が増えて、会話ができるようになってほしい。」と話しておられました。
「やってダメなことと、良いことの判断ができるようになってほしい。」と成長を望まれていました。
お友達は心情的に不安なのか衣服を噛むという癖がありますが、その習慣もなくなってほしい、また日常生活動作でもトイレでの排泄はまだできないため、言葉で「うんち」と言えるようになったこともあり、トイレでできるようになってほしいとこれも希望しておられました。

お友達には、単純に「今できていないことをできるように」というよりも、総合的な成長を目指す個別支援計画が必要でした。
目標はいくつかの分野ごとに立案され、まず日常生活動作では、トイレに座ることに慣れること、そして社会性の構築では、相手の目を見て、思いを伝えたり話を聞いたりできる様になることを目指していきます。
その大前提で当時まだ2歳になったばかりだったため、COMPASSに慣れて、リラックスできるようにという取り組みから始まりました。

言語では、覚えた言葉を使って二語文に繋げられるようになることを目指しながら、楽しい関わりを工夫する中で、先生と一緒に過ごしながら名前や年齢など、簡単な質問に答えられるようになることを目指します。
初めてのこと、楽しい経験をたくさん積み、その経験を通して、手助けを求めたり、要求を言葉や仕草などで伝えられるように導きます。

活用した教材は「あいうえお絵本」「絵カード」「プリントA2」「マッチング」「線引き」「パズル」「ままごと」などの取り組みやすい、なおかつ意味があるものでした。
当初、お友達は、挨拶を交わしても目が合うことはありませんでした。
そこで、お友達が先生の顔を見るように、お友達が好きな興味あるものを先生の目元に持ってきて視線の誘導を試みました。

視線を意識しながらの言葉の模倣では、音や口の形を真似ることで、正確な構音の獲得を目指しました。
声をたくさん出して発音の矯正と代償のコントロールを習得するために色々な音を音を発声して行きます。
スムーズな会話を目指すため、たくさんコミュケーションを取り、言葉のシャワーが降り注ぐようにたくさんの言葉をかけ、促して行きました。

課題の中でもお友達はままごとがお気に入りだったので、ままごとでやり取りを試行し、二語文につながるように導きました。
少し経つと、ままごとでは自分が楽しむだけでなく、「どうぞ」と自分が皿に入れた物を先生に持って来るようになり、社会性の片鱗を見せる様になりました。
そこで「ハンバーグが食べたいなぁ!」と伝えてみるなど、指示が通るようなやり取りを続けて行きました。
お友達が通い始めて言葉の課題に取り組む様になるのは1年4ヶ月ほどかかったそうです。
(後編へ続きます)

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