COMPASS JUMP! 嫌なことが好きに変わるとき(1)

土曜日のCOMPASSです。
昨年9月からCOMPASS JUMP!に通い始めたのは、4歳のお友達です。
お友達にはコミュニケーションに困りごとがありました。

名前を呼んでも反応がなく、お友達が発するのは意味なく、言葉と呼べないものでした。
ただ、知っている英語は話そうとしますが、それでは会話になりません。
お友達は保育園の年中さんですが、集団行動が苦手で、活動に参加できず、奇声を上げ、じっとしていられず、不意に離席し、走り回っているのだそうです。

保護者様は「人とコミュニケーションを取る楽しさを知ってほしい。」と願っておられました。
ですがお友達は人への関心を示さず、指示にも従えないので、場面の切り替えられるようになってほしいということや、集団活動に参加できるようになってほしい、また落ち着いて取り組めるようになってほしいと話しておられました。

これを受けた個別支援計画では「同年代のお友達と関わりながら、集団の中で落ち着いて過ごせるようになる。」ことを目標とします。
COMPASSにもたくさんお友達が来ていますので、まずは同年代の子と楽しく一緒に遊べるようになることを願いながら、困ったことがあれば、先生や周りの人に助けを求めたり、気持ちを伝えられるようになることを目指していきます。

こうして昨年秋から始まったお友達との取り組みで、先生たちが最初に迎えた難題は「椅子に座る」ことでした。
お友達が玄関に到着すると、いつものルーティンが始まります。
まず促されながら挨拶の動作、靴をしまい、荷物を片付け、手洗い・うがいを済ませると、本来はここで指定された机に着くのですが・・・

COMPASSにはお友達の気になる絵本やもの珍しいもの、大好きな車のおもちゃなど目を引くものでいっぱいです。
一旦座るそぶりを見せても、あちこち気になって仕方なく、すぐに離席するお友達。
その度に先生はお友達を追い、席に戻ろうねと促すのですが、やはりまた離席を繰り返します。

意味のある言葉を発することのないお友達。
言葉が出ないので何をしたいのかが先生にもわかりません。
そこで気持ちを汲み取れないため、まずは意思の疎通を図ろうと「ちょうだい」「はいどうぞ」のやりとりをなん度も繰り返してみました。
お友達の好きな車のペープサートや楽しい歌で誘い「おや?座ると楽しいことがあるぞ」と思ってくれればと工夫してみます。

余暇の時間は大好きなおもちゃで遊べるチャンスです。
ただ、他のお友達がおもちゃを使っていると、貸し借りのやり取りもできないので、無言で奪い取ってしまうこともありました。
活動中でも気に入らないものは投げたり、嫌な気持ちだと突然大声を出したり、奇声を発したりすることもありました。
そんな苛立ちは、思うように気持ちを伝えられないことが原因の1つだと考えられます。

少しでも会話ができるようにと、先生がお友達の気持ちを代弁しながらその場面に適したやり取りで会話を理解できるように促していきました。
それでも耳慣れているのか、英単語を話したがるので、日本語を繰り返し聞かせることを根気よく続けたと言います。
利用開始から3ヶ月経った年末になった頃には、お友達の抵抗が少しずつ柔らかくなり、着席を嫌がることもなくなっていったのだそうです。
(後編に続きます)

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