COMPASS唐津何度でも練習を積み重ねて（２） | COMPASS（コンパス）発達支援センター

COMPASS唐津　何度でも練習を積み重ねて（２）

2024年3月2日

土曜日のCOMPASSです
唐津のお友達が通い始めてから１年経った翌年の９月頃になると、お友達の様子に変化が現れ始めました。
それが拙い言葉でも、言葉に添えたお友達の表情で察することができ、聞かれたことに対する返答は少し時間がかかっても必ず答えてくれると信じられるようになり、気持ちが通じ合えるようになってきました。

そこから更にお友達は繰り返し、繰り返し、絵カードを読み、本を読んで言葉を口にし、何度も何度もいろいろな場面での会話のロールプレイも行っていきました。
やがて、少しずつ先生たちとのコミュニケーションがとれるようになり、お友達お気に入りの趣味の話題で会話が出来るようになってきました。

コミュニケーションの向上は保護者様の悲願でした。
少しずつ先生とのコミュニケーションが取れるようになり、また、お友達自身から趣味の話題や学校での出来事を話すことが増えてきていることをとても喜んでおられます。
また日常生活で必須となる金銭への理解についても、実践的なお買い物体験を通して身につき始めたことも評価されています。

お金にまつわる数字とお札やコインの組み合わせ、値段通りの支払いはどの組み合わせがいいのか、いくら渡したらお釣りはいくら戻ってくるのか・・・買い物には複雑な計算が伴います。
実践でのやり取りで、先生はお友達のそばについて細かく動作への指示を出してなんとか買い物ができていた当初と比べて、今ではお友達の買い物を見守りながら、より良いやり方、より効率的なやり方を助言だけに留めていきたいと考えています。

COMPASSに通い始めた頃と比較すると、会話自体が増え、表現が増えたため、お友達が伝えたいことがきちんと伝わってきて、COMPASSのお友達や先生とだけでなく、他者との関わりを楽しめるようになってきています。
会話が成立し始めてからは、先生たちも意外にもまだ知らなかったお友達のできることを新たに知ることができたという素晴らしい体験をしているのだそうです。

たくさん学び、たくさんできることができてきたお友達ですが、就労に向けて、コミュニケーション能力の向上と日常生活において必要な最小限のソーシャルスキルを学ぶことが大事な課題になっています。
コミュニケーションにおいては、日常で使用することばの読み書きのトレーニングをしながら、その中で、いろいろな表現の仕方があることを知り、自分で表現できる力を養っていきます。