COMPASS丸亀 柔らかく、まっすぐに(1)

木曜日のCOMPASSです。
丸亀に通うこちらのお友達も、春には高校3年生になり、いよいよ卒業が視野に入ってきました。
お友達は細かい作業が上手くできないときや、自分が思うタイミングで作業や物事が進まないときはイライラした様子を見せます。
苦手だと思うこと、自分の意思に添わない活動や課題は驚きの頑固さで頑なに拒否する傾向もありました。

保護者様は卒業をの未来を考えておられます。
将来に向けて「トイレ・食事・衣服の着脱などを人の手を借りずにできるようになって欲しい。」と希望され、また、お友達の中にははっきりとした意志があるのですが、誰かに向かって言葉や仕草でその気持ちを伝える術がありません。
そこで「自分の意思を手話などで伝えられるようになって欲しい。」という希望もまた切実な願いでした。
個別支援計画では、個別やグループ活動を通して他者との関わり方を学び、日常生活のスキルアップ、そして落ち着いて楽しく過ごせるようになるといったことを目指しました。

幼い子どもたちの多くは、手や手首、指先を体の軸の動きと別に細密に動かすことが苦手です。
日常生活の動きで徐々にその動きは上達していくのですが、少し道を示し、誘導していかないと細かく動かせないまま大人になる場合もあります。

お友達もまた、意図せずに肩の動きで手指を動かそうとするので細かいものを摘んだり、動かすことが苦手でした。
その課題の克服のために「ビーズの糸通し」「積み木」「絵合わせパズル」「お箸の練習」「ボタンの練習」「ハサミの練習」などに取り組みました。

お友達は先生と向き合って1:1で課題に取り組むときだけでなく、皆と何かを作るといった活動や、集団での活動でも自分の活動に視線と意識を向けるだけで、周りのお友達の活動や余暇を楽しむ様子に興味を示すことはほとんどありません。
言葉や会話は相手に伝えるための道具であり、心を通わす心の交流の手段ですから、その対象に関心がない場合は優先度が下がります。

そんな状態なのでしばらくの間は積極的に話しかけてみたいといった動きはなく、語彙の獲得や発語への意欲が向上する様子はありませんでした。
それでもほんの少し前から、何度も繰り返し練習を積んで行った成果として、成長への変化が見られるようになってきたのだそうです。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター丸亀
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東2丁目75-1
連絡先:0877-85-3428

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