COMPASS井堀 意識が変わると・・・(1)

水曜日のCOMPASSです。
今日ご紹介するのは一昨年の9月からCOMPASS井堀に通う4歳のお友達です。
幼稚園に通っていますが、落ち着きが見られず、部屋の中を走り回っています。
使える語彙数が少なく、発音も不明瞭で、感情のコントロールも苦手で大きな声で泣くのも度々見られていました。

保護者様は、落ち着かず、感情のコントロールができない状態の改善を望んでおられました。
また未完成な身辺動作の自立やお友達同士で関わり、気持ちを伝えられるようになって欲しい、そして、お友達と過ごす中で相手を思いやり大切にする心を持って欲しいと強く願っておられました。
これに対してCOMPASSの個別支援計画では、まずはたくさんの表現に触れ、自分の想いを言葉してみることから取り組みます。
更に語彙数を増やし、明瞭に発音することで、自分の気持ちや要求を言葉で表現できるようになることを目指していきます。

お友達は自分がやりたい教具でないと癇癪を起こして離席、泣きだすといった抵抗を見せていました。
その度に先生は根気よく「自分がやりたいことだけを取り組むことはできないんだよ。」ということを抵抗を見せる度に日々伝えます。
やがて、最初はきっと渋々だったのでしょうが、先生が用意したどんな教材にでも取り組めるようになってきました。

他のお友達と変わらず、お友達も「僕が一番!」が大好きでした。
集団活動の運動遊びでも自分が最初にやりたい気持ちでいっぱいになって1番最初にできないと、泣いてアピール。
その都度先生は、活動の見通しを持てるように優しく声掛けを続けていくと、次第に順番を守って活動に参加出来るようになっていきました。

COMPASSには余暇の時間があり、どのお友達も好きな玩具で活動が始まるまで遊ぶことができます。
実は楽しく遊ぶ時間も療育として活かされていて、楽しくなりすぎて学習に切り替えられないのはお友達だけではありません。
お友達も切り替えられず、酷くご機嫌を損ねてしまいますが、気持ちに寄り添いながらも先生は絶対に譲らず、お友達が気に入っている教材を提案するなどして気持ちの切り替えを促していきました。

余暇の時間は、玩具で遊ぶお友達が多いのですが、当然ながら玩具の数は決まっています。
ここで上手におもちゃの貸し借りや順番を守ることができないと、トラブルになることもしばしば。
お友達も勝手に人が遊んでいるものを黙って取り上げたり、逆に周りのお友達が「貸して」と言っても「いやだ」と言ってしまいがちでした。
大抵は先生が寄り添ってその都度仲介し、双方のお友達の気持ちに寄り添いながら貸し借りの促しを試みていきました。

やがて、時間はかかりましたが、都度の声掛けや貸し借りの絵本で学んだことを通して、「どうぞ」と貸すことができるようになり、すぐに貸してあげられないときは「ちょっと待ってね」と自分の想いを言葉にして伝えることができるようになっていきました。
そのほかいもさまざまな取り組みに挑戦していくと、今年の1月になった頃には成長した姿が見られるようになっていきます。
(後編へ続きます)

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