COMPASSアクセス(放デイ) 未来を押し広げて(2)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASSアクセスのお友達が通い始めて半年が経過した頃のことです。
今年のお正月が明けた頃から学校やCOMPASSへの行き渋りが見られるようになりました。
保護者様に連れられて何度も来所してはいるのですが、駐車場で車から降りられず、入室を諦めることが続きました。

以前は、ただ連れて行かれたから従うものでしたが、当時は行き渋りはありませんでした。
お友達が通所を嫌だと言うようになってきたこと自体、お友達自身の成長であり、自我の芽生えだと保護者様と話し合い、この状況を受け入れることにしました。

しばらくの間行き渋りはありましたが、決して無理強いせず、車の窓越しや駐車場で先生と顔を合わせ、短いやり取りを何度か行い、笑顔が見られたタイミングで保護者様と連れ立って来所へと促しました。
降車から入室まで5分~10分の時間はかかるものの、お友達は自分の意思で入室できて、そのあとは以前と変わらず楽しく過ごせています。
それ以降も駐車場でのやり取りから保護者様と同伴してなら入室できてくると、次の段階に進みました。

同伴で入室したあと、保護者様が「車を動かしてくるね、すぐ帰って来るから!」とおっしゃり、その言葉を合図に母子分離の時間をスタートさせます。
保護者様が離席しようとすると、お友達はすぐさま追おうとするのですが、やんわりと制止されると言う繰り返しがありました。

しばらくすると、意外にも窓から手を降って「またね!」という仕草ができたのだそうです。
窓から見送れるようになった日の翌日からは保護者様を伴わずに一人での来所に移行、現在は以前のように一人で来所して過ごせるようになっています。

実はこの過程はスムーズではなく、途中で体調不良で3週間の休みが入ったり、一つずつ積み上げたことがリセットしてしまったりすることも何度かありましたが、先生たちは決して諦めず、根気強く段階的に通所支援を継続した結果です。

やがてお友達の行き渋りは解消を迎え、現在では以前のように来所し、着座して過ごせるようになりました。
春先には新たな成長を見せ始め、コミュニケーションは喃語だけだったお友達は「せんせ」「でんしゃ」などの言葉を言えるようになってきています。

話せるようになって欲しいと願っておられた保護者様も「せんせ、でんしゃ」などと肩を叩いて教えてくれたことを喜ばれ、ボールを投げたり、インターホンのおもちゃに「せんせ」と言って押して様子を見たりと、これまで見られなかった行動ができるようになり、「できること」や「あそび」も少しずつ増えてきていると、とても喜んでおられます。
COMPASSとしても保護者様が大変協力していただき、お友達の長い入院期間中や退院したあとにもご家庭で「口腔構音機能の訓練」などに欠かさず取り組んでくださっていたことも成長の手助けにつながったと思います。

この春、2年生になったお友達。
これからはお友達自身の意思と挑戦で未来を押し広げ、更なる発語や運動面の訓練に継続的に取り組みながら、文字と絵のマッチングを行い、ひらがなと数字の定着を図っていこうと考えています。
より楽しい学校生活が送れるように、より豊かな人生となるように願いながら、これからも丁寧に関わり続けていきます。

COMPASSアクセス(放課後等デイサービス)
所在地:〒701-1335
    岡山県岡山市北区高松131-15
連絡先:086-905-0228

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